Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!tweedledum!tmitns!usenet From: ssasabe@gesst1.tmit.ac.jp Newsgroups: fj.education Subject: Re: Quality of a university (Re: [pseudo]) Date: 14 Jul 1995 04:00:13 GMT Organization: Tokyo Metropolitan Institute of Technology, Japan Lines: 36 Message-ID: <3u4q4d$jq3@tmitns.tmit.ac.jp> References: NNTP-Posting-Host: gesst1.tmit.ac.jp X-Newsreader: AIR News 3.X (SPRY, Inc.) > > 僕は、「大学における学問の自由」というのは、そういうものを認めな > ければ成立しなくなるていどには危ういものだと思います。したがって > 押川さんの主張には同意できません。 > > 牧野@東大駒場 > > >>>> その通りだと思います。 私も自分の研究室の学生には「学問の自由は最大限に尊重されなければならない」と常々言い聞かせています。 もし、「この研究は良い」とか「これは悪い」とか判定(論文査読制度とは全く違った意味で)する権力を個人 なり組織なりが持ったりすると、それはやがて研究の「管理・統制化」につながり、極論的に表現すると、「利 益優先のためにこの研究が良い」=「それ以外の研究は価値がない」ということにも成りかねない危険性を常に はらんでいます。そんなことになるぐらいなら、多少の無駄とも思える研究をも認めておいた方が良いと私も考 えています。それに、本当に無駄かどうかはその時点では評価出来ないでしょう。 (T氏の研究とは全く関係なく、この文面通りに受け止めてください) アインシュタインが例の E=mc^2 の関係式を発見し、自分の講義の中で話したとき(当然、その価値はその時点ではアインシュタイン本人さえ知 らなかった)、学生から「それが何の役に立つのですか」と質問されて、返答に窮して 「学問は、それ自体、美しいものです。」 と言ったそうです。 我々物理屋はもとより、学問にたずさわる者はこの姿勢を見習うべきだという気がします。 都立科学技術大学 笹部 牧野さんの文章は、その表現が少しキツイかなと感じます。