Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!aist-nara!odins-suita!news.cs.ritsumei.ac.jp!kuis-news!sakura.kudpc!c54262 From: c54262@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp (sakaguchi fuminori) Newsgroups: fj.soc.pseudo-science Subject: Re: Kubota Takashi & Gotou Manabu (Re: konnno kennichi) Date: 2 Oct 1997 03:38:51 GMT Organization: Data Processing Center, Kyoto University. Kyoto, Japan. Lines: 56 Distribution: fj Message-ID: <60v50b$338@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> References: <60hka4$26i@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> <60qpa4$6t@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> <60sdnu$6tp@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> <60t2hs$i36@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> NNTP-Posting-Host: sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp Mime-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP In-Reply-To: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp's message of 01 Oct 1997 10:16:53 GMT X-Newsreader: gn [Version 1.35 Sep.1,1996 (Unix)] Xref: coconuts.jaist fj.soc.pseudo-science:2441 > > 牧野%天文学会から帰ってきました@東大駒場です。 お忙しいところ、コメントありがとうございます。 > 阪口さん、「こういうの」ってのは、以下の > > > 普通はやらない。なぜかというと、相手が利用している > > 「恣意的仮定」と同じかよく似た仮定を、同じ分野にいる > > 自分も利用しているからです。(というか、その分野では > > その仮定が常識のようになっていて、鈍い人なら、それが > > 「恣意的仮定」であることにすら気づかないことも。) > > また、パラメータ増やしやモデル・フィッティングなんかも、 > > 他人のを口汚く罵れば、自分にもはねかえってくるからです。 > > > で、敢えて徹底的にやるのは、予算の取り合いになったり、 > > 別な政治的または感情的なトラブルで、相手の研究を > > 潰したいという、何らかの「悪意」がある場合ですね。 > > この文脈では「敢えて徹底的にやる」ことのことですよね?いや、その > 前のところを指しているのかどうかちょっとわからないのですが。で、 > 西沢さんが科学的というのとは違うといっておられるのは、「普通はや > らない」以下のところのように思ったのですが、、、 あ、すいません。私は両方のことだと思っていたので、 勘違いがあったかも知れません。どちらも、必ずあるような ものではなく、むしろ「異常」で「好ましくない」ことですが、 現場でないとはいえない(というより、時々ある)ことですよね。 で、この話題が出てきたのは、もとはというと、プロの科学者が 本気で「憤慨」するのは、むしろ上の後者のような場合であって、 門外漢の的外れな科学批判にまでわざわざ「憤慨」する必要が あるのか、という問いからでした。 > 業界によるのかもしれませんが、恣意的な仮定がまあ実用上問題がない > ものならそう示せるべきだし、そう示せないならすでに病的科学の領域 > に入っている可能性もあるという気もします。 > > もちろん、だからそういうこと(実用上問題のある恣意的な仮定があま > り検討されずに「業界の常識」みたいになること)が現実に起きていな > いというわけではなくて、ただ、潜在的にそういうものが検討される可 > 能性があるということがまあなんというか科学にある種の健全さを与え > ているのではないかと思います。 ええ、私も近いことを考えています。そういう検討機構が implicit にうまく働いていることが、科学的健全さの 一つの重要な要素になると思います。で、分野が孤立して しまうと、この機構がうまく働かなくなる危険があるわけで、 そういうのにさえ気をつけていれば、実用上問題はないと 思います。 --- 坂口