Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!tokyonet.ad.jp!tokyonet.ad.jp!tyo-noc-news!jh1ynw!shiro!claris!xeroc!yhqfm!spin-hsd0-tky!spinnews!tokio!dtinews!news.kddnet.ad.jp!news.dvlp.kddnet.ad.jp!news.cs.ritsumei.ac.jp!kuis-news!kudpc!sakunami!hirose!kuroki From: kuroki@math.tohoku.ac.jp (Kuroki Gen) Newsgroups: fj.sci.misc,fj.sci.physics,fj.sci.chem,fj.sci.matter.fj.engr.misc,fj.engr.elec,fj.soc.tech,fj.news.group.sci Subject: Re: cold confusion Message-ID: <960703220854.M0224255@zakuro.math.tohoku.ac.jp> Date: 3 Jul 96 13:08:27 GMT References: <4rd6h2$r78@etlinn.etl.go.jp> Organization: Mathematical Institute, Tohoku University, Sendai JAPAN. Lines: 1190 NNTP-Posting-Host: zakuro.math.tohoku.ac.jp X-Newsreader: mnews [version 1.19PL2] 1996-01/26(Fri) Xref: coconuts.jaist fj.sci.misc:2783 fj.sci.physics:2998 fj.sci.chem:1682 fj.engr.elec:485 fj.soc.tech:1039 fj.news.group.sci:798 黒木と申します。 以前の議論において、「例の30億円は賭けとして意味があるという物理の方が いらっしゃるようだが、それは本当か?」という意味の質問をしたのを憶えて いらっしゃるでしょうか、針谷さん。そのとき、太田滋生さんには「答は明確 にノーである」ということに関する詳しい説明をして頂きました。 (太田さん、 どうもありがとうございました。) In article <4rd6h2$r78@etlinn.etl.go.jp> harigaya@etl.go.jp (Kikuo Harigaya) writes: |科学の1分野として establish した段階にはなって |いないと思います.engineering への応用の可能性が |あるかもしれないとして考慮に入れておくのは, |かまわないのではないかな. 「科学の1分野として establish した段階にはなっていない」と「インチキ 科学である」では天と地ほど評価が異なると感じられるのですが…。 |どんな議論があったかずいぶん失念もあるのですが, |engineering の観点で議論できるほどの経験はないです. 失念とは大変残念です。 以下は過去の記事の記録の一部です。私は「賭けの評価の仕方」および「その ために必要な資料(のありか)」に興味があるので、それらに関係した部分を含 んだ記事を中心に選んであります。(数行にわたる References: は勝手に削っ てあります。) |From: kuroki@math.tohoku.ac.jp (Kuroki Gen) |Newsgroups: fj.soc.culture,fj.sci.misc |Subject: Re: Con Fusion? |Date: 25 Oct 1994 17:21:29 JST |Organization: Mathematical Institute, Tohoku University, Sendai JAPAN. |Lines: 33 |Distribution: world |Message-ID: |References: |NNTP-Posting-Host: tsuru.math.tohoku.ac.jp |In-reply-to: mame@okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp's message of 24 Oct 94 09:56:32 |Xref: akiu fj.soc.culture:2524 fj.sci.misc:2761 | |黒木と申します。 | |In article |mame@okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp (Toshiaki Ohmameuda) writes: | |Kuroki> (D) 物理学者達はその30億円の使い道をどのように評価しているのか? | |太田さんと同じように感じている人は多いんじゃないかなと、 | |私は思ってますが。 | |なるほど、太田さんは | | 国家予算の30億円の被害である | |のように表現されてましたね。(実は私もこれに同感です。) 以前、 | | 賭けとしては面白い | |のように表現された物理の方もいたような感じがするのですが、私の思い |違いかな? (どこかでそのようなニュアンスの文章を読んだのは確かだと |思っているのですが、どこで読んだか忘れてしまいました。) 中村誠太郎 |元東海大教授は読売新聞に載った文章の中で、 | | しかし、最近では各大学の研究に通産省の予算も少しだけついて | 研究は活発に進められている。巨大化し閉鎖的になっている | 研究所に負けない力を示している。すばらしい例というべきであろう。 | |と評価しています。(30億円は「少しだけ」なのでしょうか?) | |人によって色々な評価があるようなのですね。どのような根拠でそのよう |な評価をするに至ったかについてお聞きたくて、質問の記事をポストした |のです。特に「賭けとしては面白い」と評価している方々のフォローを期 |待しております。 |-- |Gen KUROKI at Mathematical Institute, Tohoku University, Snedai JAPAN |Newsgroups: fj.sci.misc |From: ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) |Subject: Re: Con Fusion? |In-Reply-To: mame@okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp's message of 26 Oct 94 03: 00:00 |Message-ID: |Sender: news@riksun.riken.go.jp |Nntp-Posting-Host: theory |Organization: RIKEN |References: |Date: Wed, 26 Oct 1994 12:13:05 JST |Lines: 38 | |In article |mame@okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp (Toshiaki Ohmameuda) writes: | | 太田さんは研究職じゃなくて行政職のことを | 言っているのではないでしょうか。 | 以下ではそういう前提で話を進めます。 | |これは私の言葉が足りなくて失礼致しました。確かに行政職のことを念頭にお |いていました。しかし、 | | 私の学科(電子工学科)から研究職ではなくて、 | 行政職で通産省や郵政省にいく人はいます。 | |じつは電子工学は科学に含めていません。ここで科学といったのは自然科学の |ことで、やはり工学とは別の学問でしょう。 | |問題の発端はいわゆる「常温核融合」で、これはその存在が大変怪しいので、 |到底工学の対象とはなり得ないと考えています。科学の対象としても、すでに |89年のうちにSteve KooninやMoshe Gaiの研究によってほぼ確実に否定され、 |さらに神岡の実験で強く否定されました。これらの研究は大変信頼のおける、 |また決定的なもので、これらを質的に上回る研究は行なわれていませんし、提 |案さえされていません。それはともかく、電子工学科の学部や修士を卒業した |程度では上記のKooninやGaiの報告(どちらも89年のNature掲載と記憶してい |ます)を正しく理解することはできないでしょう。博士でも相当の努力を要す |るでしょう。その意味でまともな科学教育を受けたとはいえないと考えます。 |たとえまともな工学教育を受けた有能な人材であっても。 | |その意味で、自然科学の研究を評価する能力のある行政職が通産省にいるのか、 |を知りたいのです。たとえば合衆国のDepartment of Energyにはそのような能 |力を持った行政官がいて、すぐれた研究者たちの信頼に応えていますし、日本 |の文部省や科学技術庁にも十分な能力があります。通産省は従来自然科学の研 |究とは縁遠いお役所ですから疑問に思ったわけです。 | |-- |Shigemi Ohta |The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN) |太田滋生 |理化学研究所 |Newsgroups: fj.sci.misc |From: morita@kekux1.kek.jp (Youhei Morita) |Subject: Re: Con Fusion? |Message-ID: |Sender: news@kekux.kek.jp (USENET News System) |Nntp-Posting-Host: albireo |Organization: KEK Computing Center |References: |Date: Wed, 26 Oct 1994 19:35:20 JST |Lines: 79 | |う〜ん、太田先生は相変らず手厳しいですね。そこがいいとこなんでしょうけど。 | |In article , |ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) wrote: |> 問題の発端はいわゆる「常温核融合」で、これはその存在が大変怪しいので、 |> 到底工学の対象とはなり得ないと考えています。科学の対象としても、すでに |> 89年のうちにSteve KooninやMoshe Gaiの研究によってほぼ確実に否定され、 |> さらに神岡の実験で強く否定されました。これらの研究は大変信頼のおける、 |> また決定的なもので、これらを質的に上回る研究は行なわれていませんし、提 |> 案さえされていません。 | |私は、常温核融合は興味がなかったので、全然勉強してません。本来なら |口出しするべきではないでしょうが、もうちょっとお付き合いください。 | |私も論文を読みたくなったので、SLACのSPIRESでちょっと検索してみましたが、 |カミオカンデの論文は見つけられませんでした。よろしければreferenceを |与えてください。(物理学会誌1993年5月号p.360では、修論がReferされてい |る...!!) | |SPIRESによると、理研でも、 | |ATTEMPTS IN DETECTION OF NEUTRONS ON SO CALLED COLD NUCLEAR FUSION. |By Hidekazu Kumagai, Seiichiro Nakabayashi, Sadamu Yamagata, Shohei Isomura, |Takashi Ichihara, Koichi Yoshida, Takeshi Suzuki, Kazuyoshi Takahashi, |Akira Kira, Isao Tanihata (Wako, RIKEN), |RIKEN-AF-NP-100, Feb 1991. 23pp. | |というのが行なわれてたんですね。この週末にでもちょっと読んでみたいと |思います。 | |> それはともかく、電子工学科の学部や修士を卒業した |> 程度では上記のKooninやGaiの報告(どちらも89年のNature掲載と記憶してい |> ます)を正しく理解することはできないでしょう。博士でも相当の努力を要す |> るでしょう。その意味でまともな科学教育を受けたとはいえないと考えます。 |> たとえまともな工学教育を受けた有能な人材であっても。 | |ここで「科学」とは何かみたいな議論をしても始まらないでしょうけど、 |NetNewsの最大の特長は「オープンな議論」ができる、という事ですよね。 |どれだけの人間が理解できるかを心配することより、なにがどうおかしいのか、 |を、ポイントを押さえて一個一個オープンに指摘していったほうが、予算が |どうこう、という議論をするよりよっぽど効果的だと思いますよ。下手に |啓蒙的なアナロジーに頼らなくても、わかってくれる人はわかってくれるで |しょう。それらの記事を集めてFAQでも作ることができれば、日本のインター |ネットも少しは... ^^;; | |という事で、情報ハイウェイの話題に戻って、 | |In article , |yoshinov@etlcs7.etl.go.jp ({V} Yoshinov YAMAMOTO -APP-) wrote: |> たしかに,アメリカの情報ハイウェイは成功しているのか?という疑問の声は |> 少なからずあります.もっとも,私自身は成功とか失敗の次元の問題ではない |> と思っています. | |御意。インフラの整備を「成功」とか「失敗」とかの一元的な物差しで |測ろうとするのはあまりにも皮相的な感じがしますね。 | |今年の夏の水不足も、われわれの親の世代がせっせと税金を収めてくれたから |こそ、あの程度で済んだのだ、という視点だって成り立つし。 | |# じゃあ、われわれは子供の世代に何を残せるのか、ッつーと... [-_-;] | |> 日本オリジナルの情報ハイウェイを設計・構築するためには,結局将来の日本 |> の情報環境社会をどのようにしたいのか,をまとめる必要がありますよね…. |> いろいろなアイデアはあるのですが,なかなかすんなりとはいかないのではな |> いでしょうか. | |最近、島秀雄氏の新幹線人生を振り返ってみたい気分によくかられます。 | |> > # でも電総研から文部省方面へのルーティングは何とかして欲しいと思うぞョ。 |> |> ….どこに話を持っていけばなんとかなるんでしょうか….私には難し過ぎて…(笑) | |さぁ、見てる人は見てるんじゃないでしょうか? "部長"によろしく。(笑) | |$!+++ |$! Youhei Morita National Laboratory for High Energy Physics (KEK) |$! SMTP: morita@kek.ac.jp Oho, Tsukuba, Ibaraki 305 JAPAN |$! HEPnet: KEKVAX::MORITA Phone: 0298-64-5476 FAX: 0298-64-4402 |$!--- |Newsgroups: fj.sci.misc |From: ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) |Subject: Re: Con Fusion? |In-Reply-To: morita@kekux1.kek.jp's message of Wed, 26 Oct 1994 10: 35:20 GMT |Message-ID: |Sender: news@riksun.riken.go.jp |Nntp-Posting-Host: theory |Organization: RIKEN |References: |Date: Wed, 26 Oct 1994 22:03:51 JST |Lines: 54 | |In article |morita@kekux1.kek.jp (Youhei Morita) writes: | | う〜ん、太田先生は相変らず手厳しいですね。そこがいいとこなんでしょ | うけど。 | |いやなところだという自覚はないわけではありませんが、それはともかくとし |て「先生」はやめて下さい。 | | 私は、常温核融合は興味がなかったので、全然勉強してません。本来なら | 口出しするべきではないでしょうが、もうちょっとお付き合いください。 | | 私も論文を読みたくなったので、SLACのSPIRESでちょっと検索してみまし | たが、カミオカンデの論文は見つけられませんでした。よろしければ | referenceを与えてください。(物理学会誌1993年5月号p.360では、修論が | Referされている...!!) | |ただいま出張中なので暫くお待ち下さい。どこかに出版されたという記憶はな |くて、Moshe から直接聞いたような記憶があるのですが。でも、物理屋にとっ |ては時間の無駄ですよ、きっと。 | | > それはともかく、電子工学科の学部や修士を卒業した程度では上記の | > KooninやGaiの報告(どちらも89年のNature掲載と記憶しています)を正 | > しく理解することはできないでしょう。博士でも相当の努力を要するで | > しょう。その意味でまともな科学教育を受けたとはいえないと考えます。 | > たとえまともな工学教育を受けた有能な人材であっても。 | | ここで「科学」とは何かみたいな議論をしても始まらないでしょうけど、 | NetNewsの最大の特長は「オープンな議論」ができる、という事ですよね。 | どれだけの人間が理解できるかを心配することより、なにがどうおかしい | のか、を、ポイントを押さえて一個一個オープンに指摘していったほうが、 | 予算がどうこう、という議論をするよりよっぽど効果的だと思いますよ。 | 下手に啓蒙的なアナロジーに頼らなくても、わかってくれる人はわかって | くれるでしょう。それらの記事を集めてFAQでも作ることができれば、日本 | のインターネットも少しは... ^^;; | |単に私が「まともな科学教育」という言葉使いで意味したかったことを説明し |ようとしただけです。とはいえ、工学系の教育を受けた人で、放射線実験のバッ |クグラウンドの概念を常識として備えている人がそう多くいるとは思えません。 |私見によれば con fusion にひっかかった人の多くはこの知識の欠落した人た |ちです。教養課程で量子力学の初歩を教える必要があるのでは?カウンター実 |験も必修にするとか。 | | という事で、情報ハイウェイの話題に戻って、 | |高エ研は別ですが、筑波一般と TISN の接続は遅いですね。理研からだと、 |QCDPAX や CPPACS よりColumbia machines のほうが近い、というか APE とお |なじくらい遠いというか。 | |-- |Shigemi Ohta |The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN) |太田滋生 |理化学研究所 |Newsgroups: fj.sci.misc |From: morita@kekux1.kek.jp (Youhei Morita) |Subject: Re: Con Fusion? |Message-ID: |Sender: news@kekux.kek.jp (USENET News System) |Nntp-Posting-Host: 130.87.46.47 |Organization: KEK Computing Center |References: |Date: Fri, 28 Oct 1994 01:10:08 JST |Lines: 54 | |In article , |ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) wrote: |> それはともかくとし |> て「先生」はやめて下さい。 | |すみません、つい試してしまいました。ごめんなさい。m(_ _)m | |> ただいま出張中なので暫くお待ち下さい。どこかに出版されたという記憶はな |> くて、Moshe から直接聞いたような記憶があるのですが。 | |カミオカンデのほうは、別方面から情報を少し貰うことができました。 | |> とはいえ、工学系の教育を受けた人で、放射線実験のバッ |> クグラウンドの概念を常識として備えている人がそう多くいるとは思えません。 |> 私見によれば con fusion にひっかかった人の多くはこの知識の欠落した人た |> ちです。 | |この一言で、太田さんが問題にしようとしている点は大体わかりました。 | |なんて、ここで二人だけの世界を作って禅問答しててもしょうがないですね。:p | |太田さんの指摘は、良く考えると重要な問題提起を含んでいると思います。 |それは「なぜ物理屋の言語がそれ以外の人間の言語と噛み合わないのか」という |点です。物理屋にとっては当たり前すぎて、思考のループを飛び越してしまって |いる概念を、どうやって、他の分野の人と共有すればよいのでしょうか? | |もったいぶって書いてしまったけど、要するに、放射線実験の確率と統計の扱い方 |をどうやって考えるか、また、日夜、我々のからだを貫いているミューオンなどの |自然放射線をどうやって考えたらよいのか?と言うことでしょう? | |私の場合、大学3年の学生実験で何日も徹夜して覚えるまで、なんだかよくわから |なかった。確かに、実習なしで理解せよ、というのはつらいものがありますね。 | |良く考えると、これは相対性理論にもまけずおとらず発想の転換(パラダイムシフ |ト)を要求される概念なのに、世間には相対性理論ほどの重要性は認知されていな |いですね。物理屋自身、いつの間にかその思考形態が当たり前になり過ぎて、周り |との言語のギャップに気がついていない可能性もある。 | |> 教養課程で量子力学の初歩を教える必要があるのでは?カウンター実 |> 験も必修にするとか。 | |量子力学が本当に必要かどうかはともかく、パラダイムシフトの訓練だけは |頭が柔らかいうちにどんどんやったほうがいいでしょうね。極端な話、 |21世紀の小学校の理科教育はニュートン力学なんてすっ飛ばして特殊相対 |論から入ってもいいのでは、と思う。エレクトロニクスの進歩のおかげで、 |相対論的効果の実験なんて教室でもできなくない時代になりつつあるしね。 |いずれ「20世紀の理科教育って、なんて時代遅れだったのだろう」なんて |いわれる時代がきっと来ますよね。:p | |$!+++ |$! Youhei Morita National Laboratory for High Energy Physics (KEK) |$! SMTP: morita@kek.ac.jp Oho, Tsukuba, Ibaraki, 305, JAPAN |$! HEPnet: KEKVAX::MORITA Phone: 0298-64-5476 FAX: 0298-64-4402 |$!--- |Newsgroups: fj.sci.misc |From: morita@kekux1.kek.jp (Youhei Morita) |Subject: Re: Con Fusion? |Message-ID: |Sender: news@kekux.kek.jp (USENET News System) |Nntp-Posting-Host: albireo |Organization: KEK Computing Center |References: |Date: Fri, 28 Oct 1994 15:47:46 JST |Lines: 27 | |In article , e8301@etlrips.etl.go.jp |(Mizutani Wataru) wrote: |> 現在の教育制度でもちゃんとした能力を備えたお役所の例があるわけ |> ですから、通産省ももっと努力するべきでしょう。 | |国家予算を投じるべきだったかどうか、というのは politics なので、私も |首を突っ込みたくありませんが、私は個人的には「成功」例から学ぶこと |よりも、「失敗」例から学ぶことが多くあると思います。(カッコ付きの |「成功」と「失敗」ですよ) | |「失敗」を恥だと思って切り捨てる文化よりも、「失敗」のなかから教訓を |学び取って、次に何を成し遂げたのかをもって「誇り」とする打たれづよい |文化の方が私は好きです。 | |具体的には、「余剰熱」と呼ばれるものの正体が何だったのか、たとえそれ |がコンベンショナルな物理であっても私は知りたいと思う。これだけ世間を |騒がせた話題なのだし。同じ「失敗」を繰り返さないためにも。 | |# 自分の時間を割く気にはなれないけど :p | |お人好しすぎますか? | |$!+++ |$! Youhei Morita National Laboratory for High Energy Physics (KEK) |$! SMTP: morita@kek.ac.jp Oho, Tsukuba, Ibaraki 305 JAPAN |$! HEPnet: KEKVAX::MORITA Phone: 0298-64-5476 FAX: 0298-64-4402 |$!--- |Newsgroups: fj.sci.misc |From: e8301@etlrips.etl.go.jp (Mizutani Wataru) |Subject: Re: Con Fusion? |Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP |Message-ID: |Sender: news@etl.go.jp (News System) |Nntp-Posting-Host: etlcom3 |Reply-To: e8301@etlrips.etl.go.jp (Mizutani Wataru) |Organization: Electrotechnical Laboratory, Tsukuba Science City |References: |Mime-Version: 1.0 (generated by vin2.0) |Date: Fri, 28 Oct 1994 17:24:17 JST |Lines: 17 | |On 10/28/94(15:47) morita@kekux1.kek.jp (Youhei Morita) wrote |in (fj.sci.misc:4293/etlss2): | |具体的には、「余剰熱」と呼ばれるものの正体が何だったのか、たとえそれ | |がコンベンショナルな物理であっても私は知りたいと思う。これだけ世間を | |騒がせた話題なのだし。同じ「失敗」を繰り返さないためにも。 | |その程度の研究だったら、中性子検出の技術がある研究グループ数箇所に |各3千万円程度(専用の超高真空装置1千万、熱測定などの機器、試料、 |光熱水料1千500万、旅費人件費500万)、多くても2〜3億円くら |いの予算でできそうだ、と思う。 | | |# 自分の時間を割く気にはなれないけど :p | |同じく。 |-- |National Institute for Advanced Interdisciplinary Research (NAIR) | Wataru Mizutani |From: kuroki@math.tohoku.ac.jp (Kuroki Gen) |Newsgroups: fj.soc.culture,fj.sci.misc |Subject: Re: Con Fusion? |Date: 29 Oct 1994 20:19:53 JST |Organization: Mathematical Institute, Tohoku University, Sendai JAPAN. |Lines: 81 |Distribution: world |Message-ID: |References: |NNTP-Posting-Host: take.math.tohoku.ac.jp |In-reply-to: kuroki@math.tohoku.ac.jp's message of 25 Oct 1994 17:21:29 JST |Xref: akiu fj.soc.culture:2526 fj.sci.misc:2815 | |黒木です。 | |In article |kuroki@math.tohoku.ac.jp (Kuroki Gen) writes: | | | | 賭けとしては面白い | | | |のように表現された物理の方もいたような感じがするのですが、私の思い | |違いかな? ... | |昔(今年の3月)の fj.sci.misc の記事を見付けました。針谷さんが次のよ |うに言っています。一つの資料として記事の全文を再掲しておきましょう: | | >Newsgroups: fj.sci.misc | >From: harigaya@etl.go.jp (Kikuo Harigaya "Harry-chan") | >Subject: Re: pseudoscience | >Content-Type: text/plain; charset=ISO-2022-JP | >Message-ID: | >Reply-To: harigaya@etl.go.jp (Kikuo Harigaya "Harry-chan") | >Organization: Electrotechnical Laboratory, Tsukuba Science City | >References: <1994Mar14.122537.27770@kudpc.kyoto-u.ac.jp> | >Mime-Version: 1.0 (generated by vin2.0) | >Distribution: fj | >Date: Mon, 14 Mar 1994 13:36:51 GMT | >Lines: 33 | > | >On 03/14/94(21:25) f51586@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp (YOSHIDA Hiroshi) wrote | >in <1994Mar14.122537.27770@kudpc.kyoto-u.ac.jp> (fj.sci.misc:3935/etlss2): | > | > |>そういえば、中沢新一招聘問題 | > |>の時にも、まったくこのままの理屈で、「仮に中沢がカスだとしても招聘すべ | > |>きだ」と『朝日ジャーナル』で主張した人がいました。 | > | | > |中沢氏は今や中央大の看板教授の一人ですね。大学側もかなり力を入れて | > |プッシュしているようです。 | > | >彼の著書を集めている ファン は 結構いますよね. | > | > |学問の社会的評価なんてそんなもん。 | > | >視聴率だの 本の売れた 冊数だの で 考えられたら たまらない. ^^;;; | > | > |(中央大は決してマイナーな大学ではありません。むしろ名門大学の一つと | > |いっていいでしょう。) | > | | > |そういえば、常温核融合にも30億円だかの研究費がつくようですね。 | > |(誤解していたらすみません) | > | >研究投資としては 充分面白い掛けだと 個人的には 思います. | > | ># うさんくさいころに 将来の大発展への芽があると思う. | > もちろん 何も無いかもしれない. | > | > |吉田 央@東京農工大学 | > | >-- | > | >■□ 針谷喜久雄@物性基礎研究室.電子基礎部.電子技術総合研究所 □■ | >□■ TEL: 0298-58-5151 FAX: 0298-58-5375 ■□ | |しかし、これを読んでもどのような意味で「充分面白い賭け」なのかわか |りません。(「掛け」は「賭け」の誤変換ですよね?) 他にも「賭けとし |ては面白い」と表現している文章を見たことがあるような気がするのでさ |がしてみます。以上、報告でした。 | |さて、すべての研究は「賭け」の一種と見ることができます。私はその |「賭け」を誰がどんな情報に基きどのように評価したかを問題にしたいの |です。特に「新水素エネルギー」の件は興味深いと思っています。社会的 |に研究はどのように評価されているものなのでしょうか? | |それに関連して、fj.sci.misc における別のスレッドでは | |(*) 通産省では誰がどのように評価したか? | |が問題になっているようですが、今のところこの問題に関する明確な情報 |は出てないようです。この手の情報は表に出難いものなのかな? | |# 他にも「○○にこのようなことが書いてあった」という情報を募集して |# います!新聞・テレビなどはどのように報道されていたのでしょうか? |-- |Gen KUROKI at Mathematical Institute, Tohoku University, Snedai JAPAN |From: makino@komaba.c.u-tokyo.ac.jp (Makino) |Newsgroups: fj.sci.misc |Subject: Re: Con Fusion? |Date: 1 Nov 94 20:15:59 |Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo |Lines: 28 |Message-ID: |References: |NNTP-Posting-Host: xss01.komaba.c.u-tokyo.ac.jp |In-reply-to: ohta@theory.riken.go.jp's message of Fri, 28 Oct 1994 19:16:28 GMT | |In article |ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) writes: |> In article <1994Oct28.054908.29746@etl.go.jp> msuzuki@etl.go.jp |> (Motohiro Suzuki) writes: |> <中略> |> なぜ、当然なのでしょう? 元の文には明確に書いてませんが、省内 |> に行政職としていることですよね。評価能力のあるものが行政職とし |> ていないなら、外部に聞けばよいではないですか。通産省ならその下 |> の研究所には「まともな」教育をうけた者がいるのですから。 |> |> 原理的にはおっしゃる通りですが、いわゆる「新水素エネルギー」なる(cold |> non fusion の姑息ないいかえに過ぎない)無内容なものに通産省から30億 |> 円もの予算が拠出されるということは、外部のまともな研究者の意見をきくと |> いうプロセスが省かれたことを強く示唆しています。とすると、 | |ちょっと思ったのですが、30億が大きいと思うかどうかはけっこう省庁によっ |て違うのでは?大学なら莫大な(ほとんど実感することも困難な)お金という |気がするわけですが、通産省の下のいろんなプロジェクトのなかで位置付けた |時に、そんなに大きな計画なのでしょうか?意外に、通産省のお役人さんだっ |て、まずはずれだろうけど万に一つくらいはとか思ってやってるかも知れない。 | |まあやっぱり単に馬鹿なだけという気もしますけど。通産省の感覚はちょっと |違うのかなと思ったのは、RWC が一年の予算 60億とか聞いてちょっと驚いた |ということが最近あったので、、、あ、いや、もちろん RWC が Cold fusion |なみのインチキ科学だとかいいたいわけじゃありません。単に予算の大きさに |驚いただけです。 | |牧野@東大駒場 |Newsgroups: fj.sci.misc |From: ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) |Subject: Re: Con Fusion? |In-Reply-To: makino@komaba.c.u-tokyo.ac.jp's message of 1 Nov 94 20: 15:59 |Message-ID: |Sender: news@riksun.riken.go.jp |Nntp-Posting-Host: theory |Organization: RIKEN |References: |Date: Wed, 2 Nov 1994 00:43:25 JST |Lines: 20 | |In article |makino@komaba.c.u-tokyo.ac.jp (Makino) writes: | | <中略> | | 通産省の感覚はちょっと違うのかなと思ったのは、RWC が一年の予算 60億 | とか聞いてちょっと驚いたということが最近あったので、、、あ、いや、 | もちろん RWC が Cold fusion なみのインチキ科学だとかいいたいわけじゃ | ありません。単に予算の大きさに驚いただけです。 | |いんちきか否かはともかく、あれは科学ではないと思うのですが、皆さんはど |うお考えでしょうか。それから、前進の Fifth Generation について通産省自 |身の評価と外部の評価はかなりくいちがっているようですが、皆さんはどうお |考えですか。 | |-- |Shigemi Ohta |The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN) |太田滋生 |理化学研究所 |Newsgroups: fj.sci.misc |From: morita@kekux1.kek.jp (Youhei Morita) |Subject: Re: Con Fusion? |Message-ID: |Sender: news@kekux.kek.jp (USENET News System) |Nntp-Posting-Host: albireo |Organization: KEK Computing Center |References: |Date: Wed, 2 Nov 1994 11:33:48 JST |Lines: 40 | |In article , ohta@theory.riken.go.jp |(Ohta) wrote: |> 通産省の感覚はちょっと違うのかなと思ったのは、RWC が一年の予算 60億 |> とか聞いてちょっと驚いたということが最近あったので、、、あ、いや、 |> もちろん RWC が Cold fusion なみのインチキ科学だとかいいたいわけじゃ |> ありません。単に予算の大きさに驚いただけです。 |> |> いんちきか否かはともかく、あれは科学ではないと思うのですが、皆さんはど |> うお考えでしょうか。それから、前進の Fifth Generation について通産省自 |> 身の評価と外部の評価はかなりくいちがっているようですが、皆さんはどうお |> 考えですか。 | |私はRWCも第五世代も詳しくないので、各論には入りませんけど、通産省は |戦後50年間の「追い付け追い越せ」の時代には、一定の役割を果たして |きたと思います。特に、追い付く目標となる相手がしっかりと見えている |場合の「天下のMITI」は、60年代、70年代には強かったですよね。 | |問題は、「追い付け」の方はそれなりに達成できたけど、「追い越せ」の |部分でも今までと同じパラダイムの延長でできる、と考えていた部分にボタン |の掛け違いがあったような気がするんです。 | |話は変わるけど、ハワイのマウナケアのKECK望遠鏡は、半分近くがアメリカの |民間財団の出資なんだそうですね。 | |もっと話は変わるけど、最近なぜか私のところに、"The Planetary Society" |から入会案内が送られてきました。米政府が計画を打ち切ったSETI探しを |サポートしたり、米ロのMars Rover計画に独自の参加をしているのだそうです。 |年会費$40で、全世界に会員が10万人。仮に年会費の1/4を研究費として充てる |ことができたとすると、年間一億円。研究テーマを厳選すれば、活動費として |はそれなりのことができそうです。米政府に見捨てられても全世界10万人の夢 |と希望を背中にしょって研究を続けることのできる人達が私はうらやましい。 | |官主導の研究体制の在り方を日本でも見直してもいい時期なのかも知れません。 |理研なんて、まさにそのような理念の元に設立された研究所ですよね。 | |$!+++ |$! Youhei Morita National Laboratory for High Energy Physics (KEK) |$! SMTP: morita@kek.ac.jp Oho, Tsukuba, Ibaraki 305 JAPAN |$! HEPnet: KEKVAX::MORITA Phone: 0298-64-5476 FAX: 0298-64-4402 |$!--- |Newsgroups: fj.sci.misc |From: ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) |Subject: Re: Con Fusion? |In-Reply-To: morita@kekux1.kek.jp's message of Wed, 2 Nov 1994 02: 33:48 GMT |Message-ID: |Sender: news@riksun.riken.go.jp |Nntp-Posting-Host: theory |Organization: RIKEN |References: |Date: Wed, 2 Nov 1994 12:18:18 JST |Lines: 56 | |In article |morita@kekux1.kek.jp (Youhei Morita) writes: | | In article , | ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) wrote: | | > いんちきか否かはともかく、あれは科学ではないと思うのですが、皆さ | > んはどうお考えでしょうか。それから、前進の Fifth Generation につ | > いて通産省自身の評価と外部の評価はかなりくいちがっているようです | > が、皆さんはどうお考えですか。 | |「前進」は「前身」の誤変換でした。失礼致しました。 | | 私はRWCも第五世代も詳しくないので、各論には入りませんけど、通産省は | 戦後50年間の「追い付け追い越せ」の時代には、一定の役割を果たしてき | たと思います。特に、追い付く目標となる相手がしっかりと見えている場 | 合の「天下のMITI」は、60年代、70年代には強かったですよね。 | | 問題は、「追い付け」の方はそれなりに達成できたけど、「追い越せ」の | 部分でも今までと同じパラダイムの延長でできる、と考えていた部分にボ | タンの掛け違いがあったような気がするんです。 | |その通りでしょうね。問題は通産省がそれに気づいているかどうか。省内の多 |くの人が気づいてはいるがまだ行動には結び付かない、というところなのでしょ |うか。 | | 話は変わるけど、ハワイのマウナケアのKECK望遠鏡は、半分近くがアメリ | カの民間財団の出資なんだそうですね。 | |パロマー山の望遠鏡もそのようにして建設されたと聞いたことがあります。 | | もっと話は変わるけど、最近なぜか私のところに、"The Planetary | Society"から入会案内が送られてきました。米政府が計画を打ち切った | SETI探しをサポートしたり、米ロのMars Rover計画に独自の参加をしてい | るのだそうです。年会費$40で、全世界に会員が10万人。仮に年会費の1/4 | を研究費として充てることができたとすると、年間一億円。研究テーマを | 厳選すれば、活動費としてはそれなりのことができそうです。米政府に見 | 捨てられても全世界10万人の夢と希望を背中にしょって研究を続けること | のできる人達が私はうらやましい。 | |私のところにも来ました。以前に会員だったことがあるからかと思っていまし |たが。Sticker がついていましたね。ただし、セーガン先生に研究テーマの上 |手な選び方ができるか、ちょっと疑問。 | | 官主導の研究体制の在り方を日本でも見直してもいい時期なのかも知れま | せん。理研なんて、まさにそのような理念の元に設立された研究所ですよ | ね。 | |そういう話しを聞いたことがありますが、結局うまく立ち行かなくて今の姿に |なったとか。仁科先生は大変なご苦労をなさったようです。難しいものです。 | |-- |Shigemi Ohta |The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN) |太田滋生 |理化学研究所 |Newsgroups: fj.soc.culture,fj.sci.misc |From: ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) |Subject: Re: Con Fusion? |In-Reply-To: kuroki@math.tohoku.ac.jp's message of 25 Oct 1994 08: 21:29 GMT |Message-ID: |Sender: news@riksun.riken.go.jp |Nntp-Posting-Host: theory |Organization: RIKEN |References: |Date: Thu, 3 Nov 1994 23:53:48 JST |Lines: 61 |Xref: akiu fj.soc.culture:2535 fj.sci.misc:2858 | |In article |kuroki@math.tohoku.ac.jp (Kuroki Gen) writes: | | 黒木と申します。 | | In article | mame@okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp (Toshiaki Ohmameuda) writes: | | |Kuroki> (D) 物理学者達はその30億円の使い道をどのように評価してい | |Kuroki> るのか? | |太田さんと同じように感じている人は多いんじゃないかなと、私は思っ | |てますが。 | | なるほど、太田さんは | | 国家予算の30億円の被害である | | のように表現されてましたね。(実は私もこれに同感です。) 以前、 | | 賭けとしては面白い | | のように表現された物理の方もいたような感じがするのですが、私の思い | 違いかな? (どこかでそのようなニュアンスの文章を読んだのは確かだと | 思っているのですが、どこで読んだか忘れてしまいました。) 中村誠太郎 | 元東海大教授は読売新聞に載った文章の中で、 | | しかし、最近では各大学の研究に通産省の予算も少しだけついて | 研究は活発に進められている。巨大化し閉鎖的になっている | 研究所に負けない力を示している。すばらしい例というべきであろう。 | | と評価しています。(30億円は「少しだけ」なのでしょうか?) | | 人によって色々な評価があるようなのですね。どのような根拠でそのよう | な評価をするに至ったかについてお聞きたくて、質問の記事をポストした | のです。特に「賭けとしては面白い」と評価している方々のフォローを期 | 待しております。 | |私は「賭としても面白くない」と考えているほうですが、Morrison の同様の |論を御紹介しましょう。彼との私信でのやりとりによれば、 | | 仮にいわゆる cold fusion が核融合である確率が 1% だとすれば、30億 | 円の投資に対して3000億円の利益があれば引き合う。それなら彼でも | 投資する。問題はこの確率をどのように評価するかである。神岡の実験に | よればいわゆる cold fusion cell からの中性子束は毎秒 10^-4 以下であ | る。一方、経済的に引き合うエネルギー利得を同じ cell の dd fusion か | ら得るには毎秒 10^+12 の中性子束を伴うであろう。この 16 桁以上の差 | を埋めるだけの利益が予測できるだろうか? | |じっさい、極めて乱暴に評価するとしても 3x10^+25 円というのはどの程度の |経済規模でしょうか。 | |現象が核融合と無関係だったとしても、同様の評価をしてみる必要があるでしょ |うね。たとえば、パラディウムライターを開発するのに30億円の投資は正当 |かどうかとか、あるいは純粋に academic な副産物だけを期待するにしてもそ |れだけの能力のある研究者が参加しているかとか。 | |-- |Shigemi Ohta |The Institute of Physical and Chemical Research (RIKEN) |太田滋生 |理化学研究所 |From: kuroki@math.tohoku.ac.jp (Kuroki Gen) |Newsgroups: fj.soc.culture,fj.sci.misc,fj.sci.physics |Subject: Re: Con Fusion? |Date: 4 Nov 1994 22:21:34 JST |Organization: Mathematical Institute, Tohoku University, Sendai JAPAN. |Lines: 67 |Distribution: world |Message-ID: |References: |NNTP-Posting-Host: take.math.tohoku.ac.jp |In-reply-to: ohta@theory.riken.go.jp's message of Thu, 3 Nov 1994 23:53:48 | JST |Xref: akiu fj.soc.culture:2537 fj.sci.misc:2878 fj.sci.physics:2866 | |黒木です。 | |In article |ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) writes: | |現象が核融合と無関係だったとしても、同様の評価をしてみる必要があるでしょ | |うね。たとえば、パラディウムライターを開発するのに30億円の投資は正当 | |かどうかとか、あるいは純粋に academic な副産物だけを期待するにしてもそ | |れだけの能力のある研究者が参加しているかとか。 | |実際に研究に参加している方達にも、どのような問題意識を持って「新 |水素エネルギー」の研究に参加したのかも聞いてみたいですね。少なく |とも太田滋生さんの主張に全く反論できないようでは、「新水素エネル |ギー」の研究者の良識を疑わざるをえないですね。(fj を読んでいる方 |はいないのかな?) | |いずれにせよ、現在このスレッドで全く欠けているのは、「賭けとして |面白い」と主張している方々の意見です。「賭けとしてもつまらない」 |という意見で全員一致ということなんですかね? | |さて、新たに資料を提供することに致します。数セミの1994年3月号に |次のような記事がありました。 | |> 数セミ 1994-03 pp.24-30 |> 『物理学における未解決・未発見』 近藤敬比古(物理学) | |その内容は、 | |> 1. ヒッグス粒子と超対称性粒子 (ともに未発見) |> 2. 陽子崩解 (未発見) |> 3. 太陽ニュートリノ問題とニュートリノの質量 (未解決) |> 4. 暗黒物質 (未解決 + 未発見) |> 5. 高温超伝導のメカニズム (未解決) |> 6. 常温核融合 (未解決) |> 7. クォークとレプトンの世代問題 (未解決) | |とあります。今、話題にしている常温核融合の話も出ています。第6節 |の最初には「これは未解決というより未確認と表現した方がよい」と書 |いてあります。詳しい内容はバックナンバーを取り寄せるなどして読ん |で欲しいのですが、その節の最後の段落には次のように書いてあります: | |> ....今後はもっと再現性、定量化、バックグランドの評価など説得で |> きる状況証拠をそろえることが、頭の堅い科学者を説得するキーポイ |> ントであろう。新らしいことには常に無理解と反対がつきまとうのが |> 普通だが、ことがエネルギー供給に関係するかも知れないだけにその |> 決着が楽しみである。 | |ちなみに、その記事の最後に書いてある「15年後にどうなっているか」 |に関する「筆者の偏見に満ちたスペキュレーション」は以下のようなも |のです: | |> ヒッグス粒子は発見され、 |> 超対称性粒子はなく、 |> 陽子崩解は数例みつかっており、 |> ニュートリノ質量は依然不明、 |> 太陽ニュートリノ問題は予想もしない解決、 |> 暗黒物質はバリオンのみ、 |> 宇宙は $\Omega_0 << 1$ で開いており、 |> 高温超伝導メカニズムは解決され、臨海温度は 200K 以上に到達、 |> 常温核融合は存在が確認されるがエネルギー生産の実用にはならず、 |> 世代問題はそのまま。 |> こんなことを考えているから、これからの15年間が楽しみだ。 | |なんとなくイーカゲンな印象を受けますが、これってどこまでマジメな |話なのでしょうか? (fj.sci.physics にもクロスポスト) | |-- |Gen KUROKI at Mathematical Institute, Tohoku University, Snedai JAPAN |Newsgroups: fj.sci.misc,fj.scu.chem.fj.soc.history |From: mei@atlas.rc.m-kasei.co.jp (Akinori MURAKAMI) |Subject: RIKEN(Re: Con Fusion?) |In-Reply-To: ohta@theory.riken.go.jp's message of Wed, 2 Nov 1994 03:18:18 GMT |Message-ID: |Sender: news@frontier.m-kasei.co.jp |Nntp-Posting-Host: atlas |Organization: Mitsubishi Kasei Research Center, Yokohama, Japan |References: |Date: Fri, 4 Nov 1994 11:34:24 JST |Lines: 31 | |お金をからめたまとまりのない話をします。 | |In article ohta@theory.riken.go.jp (Ohta) writes: | |In article | |morita@kekux1.kek.jp (Youhei Morita) writes: | | 官主導の研究体制の在り方を日本でも見直してもいい時期なのかも知れま | | せん。理研なんて、まさにそのような理念の元に設立された研究所ですよ | | ね。 | | | |そういう話しを聞いたことがありますが、結局うまく立ち行かなくて今の姿に | |なったとか。仁科先生は大変なご苦労をなさったようです。難しいものです。 | |今、手元に資料がないけど、戦前の理化学研究所って、私が本でよんだのでは |最初、天皇からの金で設立して <- 官(?、もしくは財団)主導 |大河内所長の前後に、化学関連の特許で莫大な収入があり |その後、財閥化 |戦後、占領政策のなかで、理研財閥は解体、研究機構を残した。 |財閥、特許収入が無くなったため、(公)財団運営。 | |川崎に神奈川サイエンスパークがあって理念は、多分森田さんのいっているの |と同じと思いますが、ベンチャービジネスがうまくいけばいいけど |ベンチャービジネスがうまくいかないと県営研究機構になるかもしれない。 | |村上明徳@三菱化学 | |追伸 |低温核融合は、いくつか本がでているので省略 |核融合は起きてないないだろうけど、Pd表面水素の化学反応は別問題 |Pd表面水素の化学反応は燃料電池か何かのプロジェクトでやれば良いと思う。 | 燃料電池のプロジェクトは2000億と新聞にでてたけど | これも、予算の無駄づかいっていう人がいるかな? |From: mame@okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp (Toshiaki Ohmameuda) |Newsgroups: fj.soc.culture,fj.sci.misc,fj.sci.physics |Subject: Re: Con Fusion? |Date: 17 Nov 94 01:43:34 |Organization: Electrical Eng. University of Tokyo, Tokyo, Japan. |Lines: 19 |Distribution: world |Message-ID: |References: |NNTP-Posting-Host: okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp |Dnas-Posting-Host: obake3.okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp |In-reply-to: kuroki@math.tohoku.ac.jp's message of 09 Nov 1994 08:49:44 GMT |Xref: akiu fj.soc.culture:2549 fj.sci.misc:2969 fj.sci.physics:2927 | |大豆生田@東大先端研です。 | |「常温核融合」に関し、私が見つけた |学会誌(論文誌ではない)に載った記事 |の一覧です。 | |電気学会雑誌1990年7月号「小特集:常温核融合の現状」pp.535-560. |電子情報通信学会誌1990年12月号「常温核融合研究の現状」pp.1311-1317. |応用物理1991年3月号「常温核融合研究の現状と今後」pp.212-226. |応用物理1993年7月号「常温核融合は確証されたのか」pp.707-717. |電気学会雑誌1993年12月号「常温核融合-最近の進展と今後」pp.1016-1026. | |これ以外の学会誌は調べていません。 | |メジャーな学会なので比較的容易に探すことが |できると思います。 |-- |/* Toshiaki OHMAMEUDA (Research Student) */ |/* http://okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp/~mame/mame.html */ |Newsgroups: fj.soc.culture,fj.sci.misc,fj.sci.physics |From: kawanobe@dynamics.mech.metro-u.ac.jp (Kawanobe Koh) |Subject: Re: Con Fusion? |In-Reply-To: mame@okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp's message of 17 Nov 94 01:43:34 |Message-ID: |Sender: usenet@yamabuki.comp.metro-u.ac.jp |Nntp-Posting-Host: dynamics.mech.metro-u.ac.jp |Organization: Tokyo Metropolitan University, Tokyo, Japan. |X-Newsreader: gn [Version 1.30 Jul.1,1994] |References: |Date: Thu, 17 Nov 1994 08:22:22 JST |Lines: 20 |Xref: akiu fj.soc.culture:2550 fj.sci.misc:2972 fj.sci.physics:2928 | |In article | mame@okabe.rcast.u-tokyo.ac.jp writes: | |> 「常温核融合」に関し、私が見つけた |> 学会誌(論文誌ではない)に載った記事 |> の一覧です。 |> |> 電気学会雑誌1990年7月号「小特集:常温核融合の現状」pp.535-560. |> 電子情報通信学会誌1990年12月号「常温核融合研究の現状」pp.1311-1317. |> 応用物理1991年3月号「常温核融合研究の現状と今後」pp.212-226. |> 応用物理1993年7月号「常温核融合は確証されたのか」pp.707-717. |> 電気学会雑誌1993年12月号「常温核融合-最近の進展と今後」pp.1016-1026. | |日本機械学会誌1992年9月号「未確認エネルギー変換技術」pp.821-824. | |------------------------------------------------------------- || | | | 東京都立大学 工学部 機械工学科 機械力学 | | | | || | | | 学振 特別研究員 PD 河之邊 浩 | | | | || | | | E-mail: kawanobe@mech.metro-u.ac.jp | | | | |------------------------------------------------------------- |From: chiaki@ipc.kit.ac.jp (Tsukamoto Chiaki) |Newsgroups: fj.sci.misc,fj.sci.physics |Subject: [SKEPTIC] Cold Nuclear Fusion |Message-ID: |Date: 24 Dec 1995 06:13:43 JST |Sender: news@kitnews.kit.ac.jp (news) |Distribution: fj |Organization: Dept. of Textile Science, Kyoto Inst. of Tech., Kyoto 606, Japan |Lines: 130 |Nntp-Posting-Host: kitipc |Xref: akiu fj.sci.misc:4760 fj.sci.physics:4520 | |工繊大の塚本と申します. | |# 短い前置き: この記事は pseudo-science 関係の newsgroup |# 新設の動きを意識して書いております. 何故 Subject に |# [PSEUDO] ではなく [SKEPTIC] を付けたか等は記事の後段を |# ご覧下さい. | |12月19日 (火) 夕方7時前のNHKのニュース番組 |イブニング・ネットワーク・近畿 で久々に (?) |常温核融合の話題が取り上げられておりました. | (ローカルなニュース番組ですし時間からしても | あまりご覧になった方はいらっしゃらないと | 思いますのでここに報告させてください.) | |荒田大阪大学名誉教授のグループが常温核融合の |新たな証拠を見いだしたというものです. |常温核融合の実験では何故か投入された電力より |多くの発熱が得られているにもかかわらず, 何故か |核反応の生成物が何も見つからない訳ですが | (「何故か」はどちらかを「当然」とすべきか?), |このような実験を行なった後に電極のPdを1000度 |に熱したところHeが大量に放出された, 即ち核反応の |生成物は実はPdに吸着されて見つからなかっただけで |確かに核融合が起きていると考えられるとの主張でした. | |念の為にいえば, NHKは無批判に上の結果を |放送したわけではありませんでした. |名古屋大学のプラズマ研究所の方 (申し訳ありません, |お名前を失念致しました) のコメントとして |「トリチウムの放出は観測されなかったと聞いている」し |明らかな証拠が得られたとはいえないという意見を |紹介していました. | |しかし普通の視聴者は常温核融合はこれから先が |楽しみだと考えたのではないかと思います. | |ご専門の方のご意見がいただければ有難いのですが. | |# 以下, [PSEUDO] と [SKEPTIC] に関する私の心持ちに |# ついて述べさせていただきます. | |[PSEUDO] というのは fj.sci.physics の本来の話題としては | (それが何であるかが実は問題かも知れませんが) |相応しくない可能性があるということのただの目印として |扱えば良いと考えておりましたが, 今回の Newsgroup 新設の |議論のなかで, 自分の議論をこの目印が付いた Subject の下に |おくことを肯ぜない方々がおられることを意識しましたし, |かつその心情もやや理解できました. | |確かに私が普通に pseudo-science と何かを呼ぶとすれば |それは議論自体を見て誤りを含むことが明らかなもの, |従って実験などで検証するまでもない |既に科学としては扱う必要のないもの |といった感じを持っているかも知れません. | |一方何かに対しては skeptical であると述べるときは |それは俄には信じ難い, しかしもし何か証拠が |提出されるのであれば, それについて |科学的な論議を行なうには吝かでない |という立場の表明に繋がるように思います. | |# 多くの人に受け入れられている科学以外の「科学」を |# 追求している人も, 自らの立場の表明として |# 普通の科学に対して skeptical である |# と述べる事もある訳ですが, |# どちらの立場でも使えるから [SKEPTIC] が良い |# と主張することは今は止めておこうと思います. | |この記事に [PSEUDO] を付けるのは躊躇われました. |個人的な興味から sci.physics.fusion を時々 |覗くのですが, 重水を使わなくても (普通の水で) |同じ様に常温核融合は起きるとか, 対照実験でも |過剰熱が観測されたのをそちらだけに実験ミスが |あったと主張するとかいったのを見ていて |常温核融合もN線やポリウォーターといった |正真正銘の疑似科学 = pseudo-science の |仲間入りを既に果たしたと考えております. |しかし疑似科学と看做すべき議論を行っている |者がいるからといって, 常温核融合を科学的に |検証しようとしている人まで疑似科学者扱い |して良い訳はありません. | |荒田氏の結果を物理的な議論を通じて検証する資格が |私にあるとは思いません. そこで専門家の皆様の |ご意見を伺いたいと投稿するとき, 初めから |疑似科学であるとの立場をとるのはやはりおかしいと |考えた次第です. | |但し, 「常温核融合の真実 今世紀最大の科学スキャンダル」 | (J. R. ホイジンガ著, 青木薫訳, 化学同人, 1995) |などは読んでおりますので, Heの検出は余程注意深く |行われていなければ受け入れられるものではないと |いうのが一般的な見方であること位は承知しております. |従って skeptic であることが当然だと思いますし, |差し当り常温核融合が pseudo-science であるとの見方を |変えるつもりもありません. | |以上色々と考慮した結果, 今回は [SKEPTIC] を付けて |fj.sci.physics と fj.sci.misc とに cross post し |Followup-To: は付けないことに致しました. | |猶, Newsgroup の新設については fj.sci.skeptic が |出来るのは悪くないのではないかと考えます. |読む人にとってもどんな話に出会すかが判り易くなって |良いのではないかと思います. | (この記事の本体だけなら fj.sci.physics と | fj.sci.skeptic の cross post にして | Followup-To: fj.sci.skeptic とする | といった感じでしょうか.) |もし fj.sci.skeptic で CFV が行われるなら |YES に一票投じます. それ以外の名前なら |NO に一票にすると思います. | |soc とか rec とかの下のものは扱いが難しいだろうとの |印象を持っております. しかしどんなものがあったら |嬉しいか或は困るかと訊かれたとしても特に何も |思い付きません. という訳でこれらに関する議論には |参加致しません. 投票も PASS します. | |# 勝手なことを色々申しましたが更におまけ. |# 調べてみると skeptic は AmE で, BrE では |# sceptic なんですね. 又, skeptic は noun で |# 人を表している, でも skeptical では長くて |# 使い辛いという事でしょうか. usenet でも |# newsgroup の名前は sci.skeptic. これの |# 内容を考えると, 本当は fj.sci.skeptic |# が出来ると大変なのかも知れない. |-- |塚本千秋@応用数学.高分子学科.繊維学部.京都工芸繊維大学 |Tsukamoto, C. : chiaki@ipc.kit.ac.jp |From: chiaki@ipc.kit.ac.jp (Tsukamoto Chiaki) |Newsgroups: fj.sci.misc,fj.sci.physics |Subject: Re: [SKEPTIC] Cold Nuclear Fusion |Message-ID: |Date: 11 Jan 1996 01:04:31 JST |References: |Sender: news@kitnews.kit.ac.jp (news) |Distribution: fj |Organization: Dept. of Textile Science, Kyoto Inst. of Tech., Kyoto 606, Japan |Lines: 50 |In-Reply-To: chiaki@ipc.kit.ac.jp's message of Sat, 23 Dec 1995 21:13:43 GMT |Nntp-Posting-Host: kitipc |Xref: akiu fj.sci.misc:4816 fj.sci.physics:4571 | |工繊大の塚本と申します. | |# 年末に投稿したものが出ていかなかったようなので |# 再投稿します. ( 1文字訂正.) |# 2回, 目にされた御方はどうか御容赦下さい. | |次の記事への補足です. |In article |chiaki@ipc.kit.ac.jp (Tsukamoto Chiaki) writes: |> 12月19日 (火) 夕方7時前のNHKのニュース番組 |> イブニング・ネットワーク・近畿 で久々に (?) |> 常温核融合の話題が取り上げられておりました. | |12月27日 (水) 毎日新聞の夕刊 (大阪本社発行 3版)の |第 5面 (みんなの科学・カレッジング) にベタ記事よりは |少しマシな扱いで出ておりました. |「重水素の/常温核融合」 (横) |「ヘリウム大量発生」 (縦 2段) |「荒田(阪大/名誉教授)らが実験成功」 (縦 2段) |の見出しです. | |荒田吉明・大阪大名誉教授と |張月嫦・上海交通大教授とが |重水素の常温核融合で生じたとみられる |大量のヘリウムを確認したと発表した, とのことで |結果は96年 1月発行の日本学士院紀要 | (Proceedings of the Japan Academy) |に掲載されるそうです. | (どなたが communicate されたのでしょう.) | |記事は実験の状況を割と詳しく紹介しております. |直径約 2cm, 高さ約 5cmの円筒形のPd容器に |Pd粉末を詰めたものを陰極にし, 陽極はPt. |5Aの電流を半年近く流して重水を電気分解. |発熱も観測. |電気分解終了後, 陰極内のPd粉末を千度以上まで |熱して調べると, 空気中の百万−一千万倍の |「ヘリウム4」が含まれていた, そうです. | |記事では荒田名誉教授らのグループの |主張を紹介するに留まっており, それに対する |コメントは特に何も記されておりません. |又署名も付いておりません. | |放送では今から確かめるのは大変でしょうが |新聞なら直ぐに見つかるでしょうから |ここに報告しておきます. |-- |塚本千秋@応用数学.高分子学科.繊維学部.京都工芸繊維大学 |Tsukamoto, C. : chiaki@ipc.kit.ac.jp -- 黒木 玄 (くろき げん)