Path: jaist-news!cs.titech!wnoc-tyo-news!news.u-tokyo.ac.jp!news.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.sci.physics Subject: Re: FAQ Date: 17 May 1994 00:30:12 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 27 Distribution: fj Message-ID: References: NNTP-Posting-Host: chianti.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: ohno@chianti.c.u-tokyo.ac.jp's message of 16 May 1994 12:09:14 GMT 牧野@東大駒場です。 In article ohno@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Yosuke Ohno) writes: > というのは、太陽近傍のガスなどによる屈折率の違いから起こる光の屈折と > いうことはないのでしょうか?蜃気楼現象みたいなものということですが。 > 「巨大な質量が光の曲 がる原因になるという因果関係」を検証する例とし > て書いてありますので、的はずれかも知れませんが、教えて下さい。 一般に物質による屈折の場合、屈折率が波長によってことなるので多波長で観 測すれば屈折率による影響は除去できるはずです(重力による屈折は波長によ らない)。あらゆる波長で屈折率が同じガスだと困りますが。 #内輪フォローです。 というわけで、最近、候補が見つかったというので話題になっている MACHO (なんの略か忘れた。とにかく微小重力レンズでマゼランあたりの星の明るさ が変わるのをはかって、銀河の質量分布がどうなっているか調べようというも の)では2波長で測光して光度変化が同じだから多分重力レンズだろうという 話なわけですね。 #大野さん、天文学会 ML 作成ご苦労様です。 牧野@東大駒場