Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!wnoc-sfc-news!venus.sun.com!cs.utexas.edu!howland.reston.ans.net!newsfeed.internetmci.com!news.sprintlink.net!news.gdbnet.ad.jp!sinetnews!newssinet!news.u-tokyo.ac.jp!news.nc.u-tokyo.ac.jp!komaba!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.education Subject: Re: Quality of a university (Re: [pseudo]) Date: 02 Aug 1995 01:10:27 GMT Organization: Dept. of Earth Science & Astronomy, College of Arts & Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 53 Distribution: fj Message-ID: References: <3u7n2q$vm@tmitns.tmit.ac.jp> NNTP-Posting-Host: tache.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: kikuchi@phys.sci.osaka-u.ac.jp's message of 01 Aug 95 22:23:30 >>>>> On 01 Aug 95 22:23:30, kikuchi@phys.sci.osaka-u.ac.jp(M.Kikuchi) said: > 菊池@阪大です > ********牧野@東大駒場さん******** >> はい、そういうこともあるかもしれないなと思っていただければ結構で >> す。まあ、もうすこし書くと、僕のいいたかったことは、菊池さんのよ >> うな主張はけっこう困難を抱えるものだということです。つまり、「非 >> 専門家の立場で」ということだと、理学書、哲学書の区別どころではな >> く、SF小説、コミック、アニメというところまで問題になりかねない >> (読む人が区別しているかどうかは結構怪しい)と思うのですが、どん >> なものでしょうか。 > どうして、そういうことを言われるのか全く理解に苦しむのですが、それは > 私の主張とむしろ反対では? もしかして、「非専門家」を幼稚園児にまで拡大 > 解釈されているのでしょうか。だとすれば、私の書き方も悪かったのかもしれ > ませんが、ここでは大人を相手にしていると理解してください。少なくとも中 > 学生以上でしょうかね。 これは私の説明不足かと思います。菊池さんのように「非専門家」を (まっとうな)科学書と似非科学書の見わけはつかないが、それらとそ れ以外(哲学書とか小説)の見わけはつく人というふうに想定すれば、 菊池さんのおっしゃる通りだと思います。それはよくわかるのですが、 > 私が主張したのは、科学書として出版されているものを「疑似」か「ほんと > う」か見分けるのは素人にはむずかしかろう、ということです。一方で、科学 > を勉強したくて哲学書を買う人はいるまい、という意味のことを書きました。 > その前提は、科学書と哲学書は一般的に違うし読者もそれを認識しているであ > ろうということです。ましてや科学書とSF・コミック・アニメにいたっては言 > わずもがなかと思います。アニメと科学書の区別がつかない大人がいないとは > 言いませんが、そこまで理解力のない人についてはとりあえず問題にしていま > せん。それはまた別の議論になります。普通の大人を相手にする限り、私の主 > 張でそれほどの困難が生じるとは思えません。 というのはあまりに「非専門家」を狭く限定していないかなと思ったわ けです。で、「非専門家」の範囲を少し広げてみたらどんなことになる かと、、、 菊池さんのおっしゃる「普通の大人」というのが例えば高校までで理科、 数学に落ちこぼれないで、大学は工学部かなんかに進んだ人というのな らそれで問題はないと思います。高校までで理科、数学で落ちこぼれて、 少しでも数式がある本は拒絶反応を示すような人なら、科学っていうの はどんなものかちょっと本でも読んでみようと思った時に、本屋さんで 「自然科学書」のところにいくか、「思想書」のところにいって科学に ついて書いてありそうな本を買うかというのはどうでしょう。後者の人 も結構いると思います。 菊池さんの立場が「科学を勉強してみようと思って哲学書を読むような 人はとりあえず問題にしていない」というものなら、それはそれでコン システントな考え方ですが、「現実にそんなひとがたくさんいるとは思 えない」というのだとちょっとそうでもないのではという気がします。 牧野@東大駒場