Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!dclsic!yilnws!hamamatsu-pc!news.tcp-net.ad.jp!niq0!newssinet!news.nc.u-tokyo.ac.jp!komaba!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.comp.arch Subject: Re: Effect of out-of-order execution (Re:How many ports do registers have? Date: 27 Aug 1995 01:40:47 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 52 Distribution: fj Message-ID: References: NNTP-Posting-Host: grape.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: nshimizu@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp's message of 21 Aug 95 15:27:49 GMT 牧野%研究会が終ったうれしいな@東大駒場です。 >>>>> On 21 Aug 95 15:27:49 GMT, nshimizu@keyaki.cc.u-tokai.ac.jp (Naohiko Shimizu) said: > 清水@東海大です。 > の記事において > makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jpさんは書きました。 >>> というわけで、「スループットの大きい主記憶を作りやすい」というの >>> が現在のベクタプロセッサのスカラプロセッサに対する利点だと思うの >>> ですが、いかがでしょう。 >>> > 現在の各社のベクトルプロセッサのSCUへのコストのかけかたは > 半端ではありません。 > 私は同じコストをかけた場合には同じくらいのスループットを提供できる > SCUを設計できると考えております。 それはそうだと思います。 > 私が言いたかったのはuVPに代表されるようなワークステーションレベル > の実装系にベクトルアーキテクチャを載せるようなアプローチは > あまり意味が無いのでは?ということで、すなわち数値演算なら > ベクトルプロセッサという話しには少しギャップがあるということです。 > この手のアプローチをとっているメーカーはMeiko位だというのは > この話しがあたりまえのことだということを意味しているので > しょう。 そのとおりですね。メモリ階層があるようなアーキテクチャとベクタプ ロセッサの組合せはなかなか難しいものがあるというのは例えば Ardent TITAN あたりで実証されたといっていいのではないでしょうか。 > 牧野さんのおっしゃられるようにベクタプロセッサがレイテンシを > 犠牲にできるのはそれを隠蔽できるほどバッファリングのための > 記憶素子(ベクタレジスタ)があるということが条件になっている > とおもいます。 個人的には memory-to-memory の Cyber 205/ETA-10 の系列の機械もそ んなに悪くはなかったのではないかと思うのですが、、、 > 汎用のプロセッサに仕立てる場合には確かにキャッシュミスのレイテンシを > 小さくする要求は高いのですが、数値計算でもやはりN 1/2性能を > 稼ぐためには小さくする必要があり、スループットが高くレイテンシが > 小さいというのが(当然ですが)理想ですよね。 まあ、商売のためにはしかたないところなのでしょうね。でも最近は LINPACK でも TPP のほうが例えば 100x100より重視されるような感じも あるし、それほど N1/2にこだわる必要はなくなっているのではないかと いう気もします。どうせ MPP なんかは N1/2がどうしようもなく大きい わけだし。 牧野@東大駒場