Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.iij.ad.jp!iijnet!mspc220!mspc200!newsgate.melfans.or.jp!news.tcp-net.ad.jp!niq0!newssinet!news.u-tokyo.ac.jp!news.nc.u-tokyo.ac.jp!komaba!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.education Subject: Re: Quality of a university (Re: [pseudo]) Message-ID: Date: 2 Aug 95 16:14:09 GMT References: <546@mozart.castanopsis.iijnet.or.jp> Distribution: fj Organization: Dept. of Earth Science & Astronomy, College of Arts & Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 72 NNTP-Posting-Host: tache.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: alceste@castanopsis.iijnet.or.jp's message of 2 Aug 95 03:46:01 GMT >>>>> On 2 Aug 95 03:46:01 GMT, alceste@castanopsis.iijnet.or.jp (Shiino Masayoshi) said: > 椎野と申します。 > 牧野さんの立場でさえ楽観的に過ぎると思うので :-) 確かにそうですね。私の想定した「普通の人」の範囲もまだ「普通」と はいい難いと、、、 > In article makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) writes: >>>>>>> On 01 Aug 95 22:23:30, kikuchi@phys.sci.osaka-u.ac.jp(M.Kikuchi) >>> ********牧野@東大駒場さん******** >>>> 専門家の立場で」ということだと、理学書、哲学書の区別どころではな >>>> く、SF小説、コミック、アニメというところまで問題になりかねない >>>> (読む人が区別しているかどうかは結構怪しい)と思うのですが、どん > : >>> どうして、そういうことを言われるのか全く理解に苦しむのですが、それは >>> 私の主張とむしろ反対では? もしかして、「非専門家」を幼稚園児にまで拡大 > コミック・アニメ等は最近は「いい大人」が読んでる様ですが :-) > 又、ここには出て来ませんが、新聞や週刊誌の記事、テレビのワイド > ショウ等は考慮の範囲に入れるべきかも知れません。 読むかどうかが問題ではなくて、フィクションかどうかを認識できるか どうかが問題というのが菊地さんの意見だと思います。で、「いい大人」 なら当然できるはずであると。いうまでもありませんが私はそうは思い ません。 >>> う」か見分けるのは素人にはむずかしかろう、ということです。一方で、科学 >>> を勉強したくて哲学書を買う人はいるまい、という意味のことを書きました。 > 読む人が「科学を学ぶ為」でなくとも見た時に「科学技術とはこん > なもんか」と思ってしまう可能性のある場合の方が重要でしょう。 > 手塚治虫「ブラックジャック」のロボトミー騒動を見ても「たかが > コミック」で済まない面がある事は充分考えられましょう。 > 何処迄がフィクションで何処迄が根拠ある話なのかは難しい物です。 そのとおりだと思います。とはいえフィクションに「科学的に正しいこ としか書いてはいけない」というわけにもいかないのが難しいところな わけですよね。 >> らそれで問題はないと思います。高校までで理科、数学で落ちこぼれて、 >> 少しでも数式がある本は拒絶反応を示すような人なら、科学っていうの >> はどんなものかちょっと本でも読んでみようと思った時に、本屋さんで >> 「自然科学書」のところにいくか、「思想書」のところにいって科学に >> ついて書いてありそうな本を買うかというのはどうでしょう。後者の人 >> も結構いると思います。 > 私は後者の人も少ないと思います :-p まあ理科・数学だけ落ちこ > ぼれた人なら兎も角、全教科で落ちこぼれて、中卒や高校中退で就 > 職してしまった人、就職すらしない人は「思想・哲学」なんて字を > 見るだけで頭痛がして来るでしょう。 > スポーツ紙やエロ週刊誌の何となく科学っぽい感じのする記事や漫 > 画で納得しちゃうんじゃないでしょうか? 私の知合いの文系の人の多くは前者よりは後者の行動をとるような気が しますが、確かに絶対数で思想書、哲学書を読む人がそんなに多いわけ ではないですね。椎野さんのおっしゃるような行動をとる人のほうがずっ と多そうではあります。 ただ、新聞や週刊誌の記事、テレビのワイドショウといったものの場合、 そういったものを作る人が(例えば「アインシュタインは間違っている」 というような)独自の主張を持っているといったことはそんなに多くは ないと思います。もちろん「科学を正しく理解してもらおう」というも のでもないとは思いますが、そんなに間違ったことも書いてないのでは ないでしょうか。 また、思想書(というか、もうちょっと軽そうな現代思想みたいなの) が持つ社会的な影響力というのは、部数だけからみるよりは大きいので はと思います。まあエリート主義的妄想かも知れませんが、、、 牧野@東大駒場