Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.u-tokyo.ac.jp!komaba!makino From: makino@komaba.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.comp.parallel,fj.sys.misc Subject: Re: Are parallel computers good for small jobs? Date: 31 Jan 1995 14:36:57 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 52 Distribution: fj Message-ID: References: NNTP-Posting-Host: xss01.komaba.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: masuda@geog.metro-u.ac.jp's message of Tue, 31 Jan 1995 03:54:29 GMT Xref: coconuts.jaist fj.comp.parallel:161 fj.sys.misc:466 In article masuda@geog.metro-u.ac.jp (MASUDA "macroscope" Kooiti) writes: > 都立大学の中でもいろいろな意見があると思うのですが、 > わたしのねらいは、まさに、「WSでできる計算」をさせることです。 > 地理学科の一教員としては、ワークステーションの管理をまじめにやると > 研究の時間がなくなるというのが実感です。(系統的な研修を受けていない > から要領が悪いのかもしれませんが。) > 学科にはこれ以上ワークステーションを置きたくないです。 > # 管理に失敗しても自分が困るだけの個人用は別ですが.... 本当は、「学科のワークステーションを研究者/学生が管理する」という現状 が問題なのだと思います。本来なら専任スタッフがいるべきだし、まあ日本以 外だと結構いるところも多いですよね? > # こういうとカドが立つかもしれませんが、 > # 東大の理工系(入学試験の区分の「理一」というべきか)には、 > # ワークステーションのシステム管理をこなして、同時にいい研究成果も出せる > # (もちろん、それぞれ苦労していますけどね)人が、20人に1人くらいは > # いるから、分散処理がうまくいっているように見えるのだと思います。 うまくいっているとはいい難いです。研究室のなかで多くの場合もっとも能力 のある人のかなりの時間がシステム管理という直接研究には関係のないことに 費やされるのは大きな無駄だと思います。 > # 東大理工系のようなところでも、若手研究者の時間の使い方として > # これがいい選択かどうかは疑問を感じます。 というか、はっきり間違った選択ではありますね。 > わたしも、大学の計算機センターのこれからの主要機能は、「計算機の共有」 > ではなく、(計算機の利用や管理に関する、あるいはそれ以外の一般の)知識を > 共有する場、それを伝える教育・研修の場だと思っています。 > # 都立大学には計算機センターと言える組織さえないのですが、 > # これから作るべきものは計算機センターではなく「知識館」だと思います。 > ただし、計算機の共有に意味がなくなったとは(まだ)思っていません。 > システム管理の手間に関しては集積の利益があると思いますし、 > 計算機の使い方に関する知識は、同じ計算機を使う人どうしで交換する > ことに意味があると思うからです。 計算機の単価というか、量子化した単位が小さくなったという意味では計算機 の共有ということには意味がなくなっているのは確かでしょう。でも、システ ム管理を(少なくとも UNIX で必要な程度の「かなり大変な」作業を)研究ス タッフ/大学院生がやらざるをえないという現状に比べれば、大抵の人が「大 型センタのユーザ」で済んでいた昔のほうが良かったという気もします。 でも、現在みたいに管理の大変なシステムを使うというのは今後も続くのかと いうと、これも結構疑問かも知れませんが、、、 牧野@東大駒場