Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!etl.go.jp!trc.rwcp!rwc-tyo!news.iij.ad.jp!iijnet!mspc220!mspc200!newsgate.melfans.or.jp!news.tcp-net.ad.jp!niq0!newssinet!news.u-tokyo.ac.jp!komaba!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.comp.misc,fj.comp.parallel Subject: Re: [Q] Class VI computers such as Cray-1 Message-ID: Date: 18 Jul 95 04:23:57 GMT References: <3u5kou$ip4@fddi.ipc.tokushima-u.ac.jp> <3ud84s$rof@Faramir.isl.rdc.toshiba.co.jp> Distribution: fj Organization: Dept. of Earth Science & Astronomy, College of Arts & Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 44 NNTP-Posting-Host: tache.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: tanabe@isl.rdc.toshiba.co.jp's message of 17 Jul 1995 08:48:28 GMT Xref: coconuts.jaist fj.comp.misc:586 fj.comp.parallel:271 >>>>> On 17 Jul 1995 08:48:28 GMT, tanabe@isl.rdc.toshiba.co.jp (Noboru Tanabe) said: > 以下の本の「はじめに」のp.5に6つのクラスの一覧表があります。 > 「スーパーコンピュータ > 超高速計算のためのハードウェアとソフトウェアの全て」 > (原著 SUPERCOMPUTERS : Class VI Systems, Hardware and Software) > 著者:シドニー・ファーンバック > 発行所:パーソナルメディア > ISBN4-89362-036-3 > 原著には"The classification of supercomputers is not unique."とし > か書かれておらず明確な定義は不明ですが、この一覧表から判る違いは > クラス1:真空管 +コアメモリ(IBM 700) > クラス2:トランジスタ+コアメモリ(IBM 7000) > クラス3:機能ユニット+コアメモリ(CDC 6600) > クラス4:キャッシュ?+コアメモリ(CDC 7600) > クラス5:ベクトル +コアメモリ(CDC STAR100) or 並列+IC(ILLIAC IV) > クラス6:ベクトル +ICメモリ (CRAY-1,CDC Cyber205) > となっており1クラス4〜6年、性能差が平均4倍(2〜10倍)になっています。 > なお、3と4の差がキャッシュであるというのはあくまでも私の推測です。 > CDC6600は最初にスコアボードを用いて複数の機能ユニットをうまく動か > したマシンとして有名ですが、CDC7600のアーキテクチャ上の特徴やデバ > イステクノロジについては聞いたことがなく、良くわかりません。 > しかし、IBM360/85がCDC7600の前年(1968年)に最初にキャッシュ採用を発 > 表してますし、上記一覧表にもCDC7600のメモリは64/512KBCore,27.5nsと > 書いてあるのでキャッシュだろうと考えました。 えっと、 7600 はキャッシュではなく、独立なアドレス空間をもったメモリが 2つあります。で、その間の転送はソフトウェアで制御されます。多くのベク トル型スーパーコンピュータにある主記憶/拡張記憶みたいなものではないで しょうか。例えば命令は速い方 (Small Core Memory) からしかフェッチされ なかったはずです。 アーキテクチャ、デバイスは 6600 とそんなに違わなかったはずですが、 6600 ではパイプライン化されない機能ユニット(乗算器とか)がたくさんあっ たのが、パイプライン化したものを少数持つという風に変わったのと、あとは クロックをあげることで高速化しています。 牧野@東大駒場