Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!wnoc-sfc-news!venus.sun.com!cs.utexas.edu!news.sprintlink.net!news.gdbnet.ad.jp!sinetnews!newssinet!news.u-tokyo.ac.jp!komaba!makino From: makino@komaba.c.u-tokyo.ac.jp (J. Makino) Newsgroups: fj.sci.misc Subject: Re: Selfish gene [Re: Sarin, etc.] Date: 30 May 1995 11:13:36 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 57 Message-ID: References: <3nq4ki$7dl@adam.dsp.cl.nec.co.jp> <3p9r0j$2qj@adam.dsp.cl.nec.co.jp> <3pe881$3o2@adam.dsp.cl.nec.co.jp> <3psbnu$74f@adam.dsp.cl.nec.co.jp> <3q14bm$qai@adam.dsp.cl.nec.co.jp> <3q3e7a$4mg@adam.dsp.cl.nec.co.jp> <3qe4ie$7gr@adam.dsp.cl.nec.co.jp> NNTP-Posting-Host: xss01.komaba.ecc.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: ohta@dsp.CL.nec.co.jp's message of 30 May 1995 03:48:30 GMT In article <3qe4ie$7gr@adam.dsp.cl.nec.co.jp> ohta@dsp.CL.nec.co.jp (Mutsumi Ohta) writes: >>> 私は根気がないので、納得がいかないなら先に挙げた本の編集部に問合わせる >>> なり、著者の慶應大学の安藤先生に問会わすなりしてください。 >>> 1万組以上の双子のデータを集めて、非相加型遺伝効果の実在を検証した >>> 研究者には、牧野さんの指摘は有益なコメントになるでしょう。 これに関しては布山さんの詳しいコメントがありましたので、太田さん のポストでは良くわからなかった点が大体わかりました。 In article <95149.113137A910741@ibm3090.comp.metro-u.ac.jp> writes: >>> また、遺伝子型間の効果は、特殊な超優性の場合を除けば、必ず相加 >>> 的成分を含んでいますから、集団中に遺伝的変異が存在するかぎり、 >>> 相加的遺伝分散がゼロというケースはほとんど見られません。 というわけで、ある遺伝子に非相加的効果があるとしてもその同じ遺伝 子によほど特殊な場合以外は相加的効果もあるので、自然選択は大抵起 きるだろうというふうに理解していいのだと思います。(そういうこと でいいのでしょうか>布山さん) In article <3qe4ie$7gr@adam.dsp.cl.nec.co.jp> ohta@dsp.CL.nec.co.jp (Mutsumi Ohta) writes: >>>> 「仮定して構わない」というのと「ある」というのは違います。で、 >>>> 「ある」とはあまりだれも思っていないと思うのですが、どうでしょう >>>> か。 >>> この部分ですが、 >>> 『皆が「ある」と思っているんだから、あなたが変だ』 >>> という意味なら、タメ息しかでません。 次のポストで「ある」を「ない」に直されていましたが、いずれにして も意味がわからないので質問してもよろしいでしょうか?なぜ、「あな たが変だ」というようなことをいっているとおもわれたのでしょうか? 相手が自分を誹謗していると思い込まれてしまっては生産的な議論にな らないような気がします。 >>> もともとは、ドーキンスの説を鵜呑みにしている人が多すぎるので、 >>> ドーキンス批判もこんなにあるんだという文献紹介をしたまでです。 >>> ドーキンスの説がほとんど常識化しているのは、承知の上での投稿でした。 >>> 「何々行動のための遺伝子なんてものはない」と明言する人はいくらでもいま >>> す。 ここの論理のつながりが良くわからないのですが、太田さんの考えるドー キンスの説というのは、「何々行動のための遺伝子というものがある」 というのを含んでいるものなのでしょうか? そうだとすれば、「何々行動のための遺伝子なんてものはない」という 主張がドーキンスの説への批判であるというふうにお考えになられるの も理解できます。 牧野@東大駒場