Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.nc.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.sci.astro Subject: Re: Any opinion on GRAPE? Date: 28 Dec 1996 09:18:30 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 28 Message-ID: References: NNTP-Posting-Host: muscat.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: daiyanh@mindspring.com's message of Sat, 28 Dec 1996 01:56:50 -0500 >>>>> On Sat, 28 Dec 1996 01:56:50 -0500, daiyanh@mindspring.com (Daitaro Hagihara) said: > 基本的なことですが、今インフレーションで二つの大きな理論があります。一つは > シーディングでもう一つはディフェクトです。 えっと、これは、構造形成の種になる揺らぎのもとが量子的な揺らぎか相転移 の時の格子欠陥かという話でしょうか? > これらのどちらかを区別するため、 > CBRのピークを調べる(?)と言うようなことが研究されているようですが、他 > に方法はあるとか聞いたことありますか。例えば、この新しいGRAPEでのシミ > ュレーションによる検証法など。つまり星を計算の要素にするのではなく、銀河を > 要素にしてシミュレーションを行えば結構いろんなことがわかるのではと、これ全 > く素人の考えることなんですが。 そういうことを考えた専門家もいっぱいいたわけで、銀河を要素にして シミュレーションを行なうというのは 80年代初頭から最近に至るまでの 宇宙論的なN体計算の主流であるといってもよいかと思います。 ただし、この種の計算がどのていど信用できるかということについては 非常に難しい問題がたくさんありまして、現在では銀河形成の過程と銀 河団、大規模構造の形成を一気に計算できないかという方向に研究の先 端は向かっているようです。 で、GRAPE ですが、銀河形成の過程の計算には広く世界中で使われてい ます。 牧野@東大駒場