Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.imnet.ad.jp!ripspost.aist.go.jp!news.tisn.ad.jp!is.s.u-tokyo!mech.t.u-tokyo.ac.jp!t-server!news.nc.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.sci.math Subject: Re: Runge-Kutta vs Symplectic Date: 17 Feb 1996 15:09:30 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 43 Distribution: world Message-ID: References: <4g1qm1$qv4@panther.asahi-net.or.jp> NNTP-Posting-Host: muscat.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: ZW6T-KND@j.asahi-net.or.jp's message of 16 Feb 1996 11:44:01 GMT >>>>> On 16 Feb 1996 11:44:01 GMT, ZW6T-KND@j.asahi-net.or.jp (kanda,toshihiro / =?ISO-2022-JP?B?GyRCP0BFRCEhSVI5LRsoSg==?=) said: > 常微分方程式の数値解法というとルンゲ・クッタ法が有名ですが、「シンプ > レクティク(symplectic)法」というのがあるらしいと聞きました。で、本屋で > 微分方程式関係の本を何冊かあたりましたが、このシンプレクティク法につい > て解説のあるものは見付かりませんでした。 > そこで質問なのですが、このシンプレクティク法について教えて頂きたいの > です。 > - どのような式(?)でしょう? > - ルンゲ・クッタや他の解法と比べ、どのような特徴があるのでしょうか? > - 日本語で解説した本はありませんか? > - コンピュータで重力系のシミュレーションをしたいのですが、C 用のライ > ブラリなどはありませんか? シンプレクティック法に関する日本最高の権威(多分)である国立天文台の吉 田春夫さんが、「数理科学」 1995年6月号(だったと思いますが、ひょっとす ると号は違ったかも知れません)にレビューを書いていますので、読まれるこ とをおすすめします。吉田さんはリクエストすれば FORTRAN のライブラリを くれるはずです。 日本語の文献は後は知りません。英語でも Calvo, M.P. and Sanz-Serna, J.M., Numerical Hamiltonian Problems, Chapman & Hall, London (1994). くらいしかまとまったものはないのではないかと思います。 あと、もし御興味があれば私の書いたもの(日本語です) http://grape.c.u-tokyo.ac.jp/pub/people/makino/papers/xx.ps も文献紹介くらいの役には立つかと思います。 あ、それから、 http://www.amara.com/papers/nbody.html なるところにも少し解説があります。 牧野@東大駒場