Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.imnet.ad.jp!ripspost.aist.go.jp!news.tisn.ad.jp!zion.phys.s.u-tokyo.ac.jp!news.nc.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.comp.parallel Subject: Re: Cho-Sairyudo (was Re: parallel) Date: 02 May 1996 05:33:44 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 54 Distribution: fj Message-ID: References: <4liggi$t6m@Faramir.isl.rdc.toshiba.co.jp> <4liopl$2q2@isnews.is.s.u-tokyo.ac.jp> <4lkphc$qm0@Faramir.isl.rdc.toshiba.co.jp> <4lmtq8$1ma@isnews.is.s.u-tokyo.ac.jp> <4m58am$5u7@isnews.is.s.u-tokyo.ac.jp> <4m7cv4$kc8@isnews.is.s.u-tokyo.ac.jp> <4m92fh$2oq@isnews.is.s.u-tokyo.ac.jp> NNTP-Posting-Host: muscat.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: hiraki@is.s.u-tokyo.ac.jp's message of 2 May 1996 01:17:37 GMT >>>>> On 2 May 1996 01:17:37 GMT, hiraki@is.s.u-tokyo.ac.jp (HIRAKI Kei) said: > 牧野さんの考え方も了解しています。将来の姿の予測に対する根拠として弱い > ですが、私を含め細粒度並列を扱う研究者に対する「本当のユーザ」の見方は > 常に「本当の並列機で解く問題には細粒度は不要」というものでした。 「本当のユーザ」の見方はそうでしょうね。でも、「本当のユーザ」と いうのは(私もそうかもしれませんが)自分の都合しか考えない傾向が あるかもしれないので、「本当のユーザ」の要求の幅と、例えば数値計 算のコミュニティ全体が必要としていることの幅というのは本当に一致 しているかどうかは結構疑問ではないかという気もします。 ちょっと感想をかかせてもらうと、細粒度並列の最右翼ともいえる SIGMA-1 の開発者の1人から聞く言葉としては、その、ちょっと驚きまし た。 > 牧野さんはどの様な根拠で現在のスーパーコンピュータセンタの多数ユーザ > ++++ > が、「並列度と処理装置台数の比が比較的低い」とお考えなのでしょうか? 東大大型センタの場合には、これから SR-2201と S-3800 の使われ方の 違いというものからそのへんが明らかになると思います。まあ、なかな かなんというか攻撃的な課金設定がなされているので、どうなるかわか りませんが、逆にいえば課金設定自体が大型センタのそのへんの事情に たいする考え方を示しているともいえるでしょう。サンディエゴとかピッ ツバーグなどの、 Cray と MPP の両方をもつ NSF のセンターでは、 Cray の方がかならず混んでいるというのはまあ(プログラムの問題とい う面もあるのですが)状況証拠とはいえると思います。 NCSA でも Convex C-4 (C3だったかな?) のほうが CM-5 より混んでい たと聞いた憶えがあります。 もちろん言語の問題とかも大きいわけですが、それは今後もずっとある もので、将来解決されるという性格のものではないでしょう。 > |はないですね。この場合には平木先生は「現在あるハードで速く解けな > |いのは解き方が悪い」と主張されていることになります。もちろん、そ > |れが本意であるというのであればそれはそれでいいのですが。 > 日本語が悪くてすみません。このことと、ハードウェアとしての設計が悪いの > でもう少しうまく作る方法がある、ということを言っているつもりでした。 えっと、よくわからなくなったので整理すると、通信オーバーヘッドが 大きいのは a)ソフトウェアのせい b)(設計とは別の意味での)物理的限界のせい c)ハードウェアの設計が悪いせい の3つの場合があるということでいいでしょうか?これはまったくその とおりだと思います。 牧野@東大駒場