Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.nc.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.comp.arch Subject: Re: computer architecture ahead Date: 31 Oct 1996 22:47:59 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 51 Distribution: fj Message-ID: References: NNTP-Posting-Host: muscat.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: shuichi@arch.is.tsukuba.ac.jp's message of Tue, 29 Oct 1996 04:29:19 GMT >>>>> On Tue, 29 Oct 1996 04:29:19 GMT, shuichi@arch.is.tsukuba.ac.jp (Shuichi Sakai) said: > 坂井修一@[筑波大学、電総研(併任)、RWC(共同研究員)]です。 > 以下の件、みなさまの御意見を伺いたく、本NGに投稿いたします。いろいろお > 教えいただければ幸いです。 私のごとき門外漢が口をだすことではないかもしれませんが、ちょうど 某研究会(Frontiers in Massively Parallel Computing なるもの)にいっ てきたところなので。 > (2) 査読結果を見ると、(a)英語がだめ、(b)organizationが下手、という、い > つもながらのcommentが多いです。しかしそれだけでなく、(c)massively > parallelはもはやtrendyではない、(d)既存のbenchmark(SPLASHなど)による > 評価が徹底していない、などというものもあります。特に、「広範な応用に向 > けた新しい超並列architectureを考案する」という論文の評価が一般に低いよ > うです。 研究会での感想としては、計算機科学としての研究ではなく、 High-Performance Computing のマシンを使う/導入する/作るという立 場の人は、 "commodity processor" を使う以外の道はほとんどないと思っ てるみたいな感じがしました。 DoE の Advanced Scentific Computing Initiative に関係している Los Alamos の人の招待講演も、 Convex の Wallach の講演もそんな感じでした。商業的に成り立たないものは研究 してもしょうがないと思ってるんじゃないかと、、、 で、ハイエンドの機械が本当にパソコンと同じプロセッサを使うしかな いのかっていうと、、、どうなんですか? > (3) 私は、incrementalな精緻な研究の価値を認め、日本でも厳しく定量的な > 評価のある論文がどんどん書かれるべきだと思っています。この路線で、たく > さんのいい論文が日本から出される機運は高まっているように思いますが、い > かがでしょうか? > # ここ数年は、この種の論文についてはちょっと落ち込んでいただけ? それ > ともやっぱり英語力? 内容ではなくて本当に英語が理由で論文が落されることってあるんです か?いままで書いた論文で英語がひどいって文句をつけられなかったも のはそんなにないんだけれど、それが理由ではねられたことはあまりな かったように思います。雑誌と研究会ではまたちがうのでしょうか?そ れとも業界でちがうのでしょうか? > (4) 他方、いささかの飛躍のある研究分野(on chip multiprocessorなど)に > ついては、これをどうやって地に足のついた一分野として定着させ、自分たち > の研究を進め、論文発表をしていくのか、考えておく必要があるように思いま > す。すでにこういう分野に着手されている研究者の方々もいらっしゃいますし、 > 具体的にどうしたものか、御意見をいただけないでしょうか? Petaflops なんとかとかそういう怪しげな研究会に出すってのでは、、、、 牧野@東大駒場