Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.nc.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.sci.physics Subject: Re: 自由落下の厳密解 Date: 20 Oct 1996 13:12:04 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 46 Message-ID: References: <53fv3j$98q@fs.naruto-u.ac.jp> <53skco$q9s@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> <53v9qo$9gp@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> <5425q8$q6b@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> <544q1l$2h2@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> <5478b0$c88@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> NNTP-Posting-Host: kaiji.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: c54262@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp's message of 18 Oct 1996 06:33:04 GMT >>>>> On 18 Oct 1996 06:33:04 GMT, c54262@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp (sakaguchi fuminori) said: > 牧野様。ご面倒をおかけしました。やっぱりここは適当な場所ではなかった > ようです。ただ、論点が少し見えてきたようなので、少し追加。 「適当な場所でない」っていうのはちょっと意味がわかりませんが、 > *質量分布ρ(x,y,z)と周囲にできる重力場の数学的関係に関する説明 >  あるいは質量分布から衛生の運動を計算する数学的手法の説明をもって >  「いびつな物体の周りの衛星の運動の説明」に代えられるかどうか、が >  論点になるでしょう。 うーん、僕としてはなにかを「説明である」というふうに判断する基準 はどのようなものであるかということを論点にしたほうがいいような気 がします。 > *数学的手法や計算方法の説明は有限情報量でできましょうが、実際に >  衛星の軌道を決めるためのは、小惑星の質量分布に関する無限個の >  ぱらめーたが必要です。 というようなことを言い出すと、そもそも初期条件を無限の精度で決め ておかないと軌道の計算はできないとか、球対称でも質量が無限の精度 で決まっていないと計算できないとか、そういうことになりませんか? 逆に、目的を決めた場合には、いびつな形であろうが完全な球であろう が必要な精度に応じた有限の情報で十分ですね。 もちろん、3軸不等ポテンシャルの場合にはある範囲で軌道がカオティッ クになるので、周期解がある場合とは違うのですが、これは坂口さんが 問題になさっていることとはまた別の問題のように思えます。 > *説明の道具として用いるもの(時に物理的実体になぞらえて表現される)と、 >  近似・還元法の数学的構造とは、表裏一体で不可分です。 >  例: point source と球対称調和関数(回転変換の固有関数) >  例: 双極子とP_1^0型ポテンシャル(回転変換の固有関数) >  にもかかわらず、近似・還元法は単なる数学的テクニック扱いをされ、 >  一方、道具として用いるものはしばしば実体視されます(その実体性を疑うと、 >  激しい批判の嵐に晒されます)。  えっと、批判の嵐というのは具体的にはどんなことをイメージなさって いるのでしょうか?僕が想像したのとはずれていたような気がするので、 ここで坂口さんがどんなものをイメージされているのかよく掴めないの です。 牧野@東大駒場