Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.nc.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.soc.pseudo-science Subject: Re: Kon'no Ken'ichi (Re: =?ISO-2022-JP?B?GyRCPi5DUyVsJTMbKEI=?= =?ISO-2022-JP?B?GyRAGyRCITwlSUU5JFgkTjxqO2YbKEI=?=) Date: 22 Oct 1996 12:53:48 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 55 Message-ID: References: <52vsei$hio@pine.cix.chiba-u.ac.jp> <5320t4$3cn@sndgw.snd.sony.co.jp> <53auqe$5dp@pine.cix.chiba-u.ac.jp> <53d4b2$kh6@pine.cix.chiba-u.ac.jp> <53fpha$gop@pine.cix.chiba-u.ac.jp> <54fchr$ama@pine.cix.chiba-u.ac.jp> NNTP-Posting-Host: kaiji.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: mame@icsd2.tj.chiba-u.ac.jp's message of 21 Oct 1996 08:34:03 GMT >>>>> On 21 Oct 1996 08:34:03 GMT, mame@icsd2.tj.chiba-u.ac.jp (Toshiaki OHMAMEUDA) said: > 大豆生田です。 > <53fpha$gop@pine.cix.chiba-u.ac.jp>の記事において > 私は書きました。 >> の記事において >> makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jpさんは書きました。 >> > あ、それから、もしよろしければですが、「Michelson-Morley の実験は >> > 2次の正確さを有する」というのは具体的にはいかなる意味か御説明願え >> > ないでしょうか。通常の用法では「2次の正確さ」というのは「光速度 >> > の c からのずれが v^2/c^2の程度よりも小さい」という意味になるかと >> > 思いますが、Michelson-Morley の実験ではv/cのずれがあるはずという >> > 理論とは合わない結果がえられたということしか示されていないように >> > 思います。 >> これに関しては、後ほど。 > 「後ほど」と予告した記事です。 > まず、参考文献は以下の通り。 > [1] 内山龍雄訳、「アインシュタイン 相対性理論」、岩波文庫 > [2] フレンチ著、「MIT物理 特殊相対性理論」、培風館、2章 > [3] メラー著、「相対性理論」、みすず書房、第I章 > [4] 広重徹著、「物理学史2」、培風館、12章 > [5] 西尾成子編、「アインシュタイン研究」、中央公論社 ご苦労様でした。 > では、これで、静止エーテル説が否定されたかというと、 > そうではなくて、当時は「Fresnelの随伴係数理論」という > ものがあって、それによりFizauの実験結果が説明されたのです。 > (随伴係数に関しては文献[2, 3]を見てください。) 暇になったら見てみます。今(本当は)とても忙しいので、、、 おっしゃりたいことはわかったと思います。(随伴係数理論の中身を知 らないので、そこからどういう予測が出てくるかというのはわかってま せんが)ところで、 > となり、相対性理論と同じになります。 > 従って、当時の物理学界ではFizouの実験は「随伴係数理論」を > 裏付けるものとして、とらえられたのです。 とか、 > このような事情のもとで、1887年のMichelson-Morleyの実験 > が「地球のエーテルに対する速度をV/cの2次の項に」 > 求める実験として行われたのです。 > 結果は周知の通り相対性理論を支持する結果となりました。 とかいう書き方ってちょっと奇妙な気がするのですが。当時「相対性理 論と同じになった」とか「相対性理論を支持した」わけではないですよ ね、まだそんなものはなかったんだし。 牧野@東大駒場