Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!tokyonet.ad.jp!tokyonet.ad.jp!tdi-extnews!wnoc-kyo-news!aist-nara!ie.u-ryukyu.ac.jp!hakata!kudpc!sakunami!chiba-ns!news.chiba-u.ac.jp!eclnews!sinetnews!news.nacsis.ac.jp!alps!cryst!escargot!t-server!news.nc.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.soc.pseudo-science Subject: Re: Kon'no Ken'ichi (Re: =?ISO-2022-JP?B?GyRCPi5DUyVsJTMbKEI=?= =?ISO-2022-JP?B?GyRAGyRCITwlSUU5JFgkTjxqO2YbKEI=?=) Date: 08 Oct 1996 14:39:11 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 76 Message-ID: References: <52vsei$hio@pine.cix.chiba-u.ac.jp> <5320t4$3cn@sndgw.snd.sony.co.jp> <53auqe$5dp@pine.cix.chiba-u.ac.jp> <53d4b2$kh6@pine.cix.chiba-u.ac.jp> NNTP-Posting-Host: kaiji.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: mame@icsd2.tj.chiba-u.ac.jp's message of 8 Oct 1996 08:45:22 GMT >>>>> On 8 Oct 1996 08:45:22 GMT, mame@icsd2.tj.chiba-u.ac.jp (Toshiaki OHMAMEUDA) said: > 大豆生田です。 > の記事において > makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jpさんは書きました。 >> どうも気になるので、、、 > (略) >> というような態度はまさに「逆効果」だと思うのですが、いかがでしょうか。 > <53auqe$5dp@pine.cix.chiba-u.ac.jp>の最初の方でも、 > その前の投稿<52vsei$hio@pine.cix.chiba-u.ac.jp>でも > ちゃんと批判しているのですが。 なるほど、例えば In <52vsei$hio@pine.cix.chiba-u.ac.jp> >>>>> On 3 Oct 1996 08:10:58 GMT, mame@icsd2.tj.chiba-u.ac.jp (Toshiaki OHMAMEUDA) said: > アインシュタインが相対性理論に関して最初に書いた論文は、 > 「動いている物体の電気力学 (Zur Elektrodynamikbewegter Koerper)」 > というものです。これは岩波文庫から日本語訳が出ています。 > (内山龍雄訳・解説、「アインシュタイン 相対性理論」、岩波文庫、1988) > この本の14ページより一部変更のうえ引用します。 > 「そのような座標系(大豆生田注、慣性系)のどれから眺めても, > 電気力学の法則および光学の法則は全く同じであるという推論である. > この推論は1次の程度の正確さで,既に実験的にも証明されている. > そこでこの推論をさらに一歩推し進め,物理学の前提としてとりあげよう.」 > #ここで1次の程度の正確さというのは光速をc、物体の速度をvとしたとき、 > #v/c程度の正確さであるということである。 > #1次の正確さを有する実験はフィゾーの随伴係数の測定などがある。 > ところで、Michelson-Morley の実験は2次の正確さを有する実験です。 > このことから、アインシュタインが光速不変の原理を考えたときには、 > Michelson-Morley の実験が頭になかったと言ってよいでしょう。 > #このあたりの事情に関しては、「アインシュタイン研究」(中央公論社) > #で詳しく議論されています。 > ともかく、「光速不変の原理は実験事実にもとづいた原理であり、 > アインシュタインがでっちあげたものではない。」ということが言える > でしょう。 > そうすると、以下のようなコンノケンイチ氏の主張はおかしいです。 > 「アインシュタイン特殊相対性理論(光速度不変の原理) は、マイケルソンと > モーレーの実験結果によって構築されたということは周知である。日本では、 > アインシュタインは当実験のことは知らなかったと伝えられているが、 > これもタメにする『迷信』である。」 > (「科学をダメにした7つの欺瞞」、徳間書店、p.47) というのが大豆生田さんのお考えになる「ちゃんと批判」することなわ けですね。大豆生田さんのお考えでは、「ちゃんとした批判」というの は a) 専門家には正しいとわかる批判 b) 普通の人を納得させられる批判 c) 上のどちらでもない のうちいずれなのでしょうか?大豆生田さんの上の説明で納得する人は、 すでに特殊相対性理論が正しいと思っている人だけであるように思うの ですが。 あ、それから、もしよろしければですが、「Michelson-Morley の実験は 2次の正確さを有する」というのは具体的にはいかなる意味か御説明願え ないでしょうか。通常の用法では「2次の正確さ」というのは「光速度 の c からのずれが v^2/c^2の程度よりも小さい」という意味になるかと 思いますが、Michelson-Morley の実験ではv/cのずれがあるはずという 理論とは合わない結果がえられたということしか示されていないように 思います。 べつにコンノケンイチが正しいとかいいたいわけではありませんし、批 判をするならちゃんとするべきという大豆生田さんの意見に反対するわ けでもないのですが、「ちゃんと」というのが何を意味しているかよく わからなくなったので、、、 牧野@東大駒場