Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.nc.u-tokyo.ac.jp!zion.phys.s.u-tokyo.ac.jp!geoph!news.ms!komaba!news.c.u-tokyo.ac.jp!news.c.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@kaiji.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.sci.math Subject: Re: MTBF of active reduntant system ? Date: 02 Dec 1997 12:28:50 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 40 Message-ID: References: NNTP-Posting-Host: kaiji.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: m-kasai@mua.biglobe.ne.jp's message of Tue, 02 Dec 1997 20:33:13 +0900 Xref: coconuts.jaist fj.sci.math:5128 >>>>> On Tue, 02 Dec 1997 20:33:13 +0900, m-kasai@mua.biglobe.ne.jp (Masuo Kasai) said: >  冗長システムのMTBFについてです。システムを冗長系にすると,信頼性が格段に > 向上すると聞いているのですが,以下のように信頼性計算をしても,2重系でのMT > BF > が1.5倍にしかならないという結果になってしまいました。どこかが間違っている > と思う > のですが,まわりに聞く人がいませんので,わかる方がおられましたら,お教え下 > さい。 >  単位時間当たりの平均故障率が a である装置を2個並列にした2重アクティブ > 冗長系 > システムについて,時刻 t でこのシステムが動作している信頼性 R(t)は, >    R(t)=1 - {1-exp(-at)}*{1-exp(-at)} ここでは、 ・装置は壊れたら壊れっぱなしである ・人が壊れたのを修理したり、交換したりもしない ということを仮定していることになっていませんか?一方が壊れた時、 そのままにしておけばもう冗長系ではないので、それからしばらくして 他方が壊れたら止まってしまいます。このために > この装置のMTBFは, >    MTBF=E[f(t)] = Integral [t*f(t)] dt     (from 0 to Infinity) >        =2/a - 1/(2a) >        =1.5/a     ???本当??? という風になってしまうのではないでしょうか?壊れた時に直すとすれ ば、例えば仮に無限小の時間で直せるなら、一方が壊れている間に他方 が壊れることはないので MTBF が無限大になるわけです。現実には修理 に有限時間かかりますから、その間に他方も壊れる可能性を考慮して計 算する必要があると思います。 牧野@東大駒場