Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.nc.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.sci.physics Subject: Re: [Q] =?ISO-2022-JP?B?GyRCOWI5O0oqTX0kTjY1Mko9cSRORmJNRhsoQg==?= Date: 01 Feb 1997 07:13:46 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 50 Message-ID: References: <01bc0f0b$df50c280$54a584d2@tokaidns.tokai.or.jp> <5csk44$qcg@monaco.csl.rdc.toshiba.co.jp> <5cu70e$aim@obl1.obl.cl.nec.co.jp> NNTP-Posting-Host: muscat.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: nambu@obl.cl.nec.co.jp's message of 1 Feb 1997 01:41:34 GMT >>>>> On 1 Feb 1997 01:41:34 GMT, nambu@obl.cl.nec.co.jp (Yoshihiro Nambu) said: > In article <5csk44$qcg@monaco.csl.rdc.toshiba.co.jp>, emi@isl.rdc.toshiba.co.jp says... >> 発生熱量(J) = k * 電圧値(E) * 電流値(I) >> E = 抵抗値(R) * I --> J = k * R * I * I ( = K * I * I ) > けどですね、I = E/R だから、J = k*E^2/R とも書けてしまいますね。 > すると、Eが大きいと損になる??? > 高校生の頃、この説明には悩んだ記憶があるなぁ。。。 > E は電線にかかる電圧なんですが、これって送出電圧に比例しないのかなぁ? E は電線での電圧降下ですから、送出電圧ではなく電線に流れる電流に よって決まるわけですね。電力が同じとすれば、電圧を上げれば電流が 減らせるから、電線での電圧降下は逆に小さくなりますね。 > 確か負荷の抵抗を考えて、その抵抗と電線抵抗の消費電力を考えて、何か > 最小条件を考えたんではなかったかな?忘れた。 送電線の場合であれば、負荷側での仕事率を一定として考えるのが適当 でしょう。(発電側を一定としても本質は変わりません)この場合には、 負荷側での仕事率をW, 電圧を V_1、電流値を I とすれば、 V_1 = W/I となります。ここで送電線の抵抗を R とすれば、送電線による電圧降下 は V_2 = RI で与えられますから、発電側の電圧と仕事率はそれぞれ V_s = V_1 + V_2 = W/I + RI W_s = V_s I = W + IV_2 = W + RI^2 であり、送電線による損失の割合は 1 - W/W_s = RW/(V_1^2 + RW) ということになりますね。送電電圧を上げることが損失を減らすには 非常に有効であることがわかるかと思います。 こないだ DEC のサーバーのメモリボードをひっこぬいてみたら、ボード に供給されるのは DC 48V で、これを DC-DC コンバータで落して使うっ ていうしかけになってました。こうすれば太い線を使わなくてすむのか と感心した記憶があります。 牧野@東大駒場