Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.nc.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@chianti.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.sci.philosophy Subject: Re: micro and macro Date: 27 May 1997 12:32:54 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 44 Distribution: fj Message-ID: References: NNTP-Posting-Host: muscat.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: yori3@msedu-a.ms.u-tokyo.ac.jp's message of 27 May 1997 09:57:25 GMT Xref: coconuts.jaist fj.sci.philosophy:1651 >>>>> On 27 May 1997 09:57:25 GMT, yori3@msedu-a.ms.u-tokyo.ac.jp (YAMAGATA yoriyuki) said: > 言い方が変だったので訂正します。ある時点で平衡状態からずれていたとする > と、次に観測したとき平衡状態により近付いている可能性が高いということは > 大体納得できるのです。(だって平衡状態にいる時間がもっとも長いわけです > から)ですが、なんども観測を繰り返した時に、一貫して平衡状態に近付いて > いくかどうかはこれだけの議論からは分からないような気がするのです。 > (各時点の観測結果のあいだに依存関係がありますから。) えっと、「依存関係がある」の意味が良くわからないのですが、、、観 測の間には依存関係はないのではないですか。 >> 基本的には早川先生がお書きになっていたように、ミクロな記述からマ >> クロな記述にする時に必ず射影というか、平均操作みたいなことが入っ >> てきますから、そこで情報が失われているためにマクロな記述をみてい >> ると不可逆性があるということになるわけです。 > 集合平均がそうなるのは分かりますが... 上の話は集合平均とは関係ないような気もするのですが、、、「集合平 均がそうなるのはわかる」ってのはなにがどうなると思っていらっしゃ るのか、ちょっとよくわかりません。 私が「ミクロな記述からマクロな記述にする」といった時に想定してい たのは、例えば気体の分子レベルの記述から、ボルツマン方程式のモー メントをとって熱伝導の方程式を出すような話です。 > 個別の系について言うには、エルゴード性よりもさらに強いことを言わなくて > はいけないように思います。エルゴート性も任意のマクロ量についてなりたつ > ことを要請するのは無理に思えるのですが。 エルゴード性ってのは系の性質であって、観測されるマクロ量の性質で はないように思うのですが、、、それと、なにを「個別の系について言 う」のかがよくわからないのですが、「なんども観測を繰り返した時に、 一貫して平衡状態に近付いていく」ということをでしたっけ? だとすれば、任意のマクロ量って話ではなくて、単にエントロピーだけ 見てればいいのではないでしょうか。 すみません、どうもおっしゃりたいことが良くわからないので、ポイン トをはずしているような気がします。 牧野@東大駒場