Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.nc.u-tokyo.ac.jp!zion.phys.s.u-tokyo.ac.jp!geoph!news.ms!komaba!news.c.u-tokyo.ac.jp!news.c.u-tokyo.ac.jp!makino From: makino@kaiji.c.u-tokyo.ac.jp (Jun Makino) Newsgroups: fj.sci.physics Subject: Re: =?ISO-2022-JP?B?GyRCJVAlaiU5JUYlIyVDJS8kSjdPJEskKhsoQg==?= =?ISO-2022-JP?B?GyRAGyRCJDEka0cuTk8zWCRLJEQkJCRGJE48QUxkGyhC?= Date: 16 Nov 1997 12:34:47 GMT Organization: College of Arts and Sciences, Univ. of Tokyo Lines: 49 Distribution: world Message-ID: References: <64ma28$98l@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp> NNTP-Posting-Host: kaiji.c.u-tokyo.ac.jp In-reply-to: c54262@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp's message of 16 Nov 1997 08:15:04 GMT Xref: coconuts.jaist fj.sci.physics:6100 >>>>> On 16 Nov 1997 08:15:04 GMT, c54262@sakura.kudpc.kyoto-u.ac.jp (sakaguchi fuminori) said: > すでに投稿した内容と重複する部分がありますが、結局、整理すると、 > 次のような「タネあかし」になります。 > トリック1:フォノンの振動モードは空間的に局在せずA層B層の > 両方を含む結晶全体にまたがっているはずなのに、 > 「A層の熱振動」と「B層の熱振動」とを別なもので > あるかのように考えている。 まあ、でも、実際に作れるかどうかは別にして、「A層の熱振動」と「B層 の熱振動」が別ものである、たとえば境界に電子は通すけれどフォノン は通さないようなものがあるとしたっていいわけだから、これは本質的 かどうかちょっと怪しいような気もします。 > トリック2:「運動量」がそのまま「遷移確率」をきめるわけではない。 > トリック3:「遷移確率」が高いということが、その遷移で放出される > フォノンの振動モードの温度を高くするわけではない。 > 逆の遷移(フォノン吸収による電子の励起)も同様に > 高確率で起こり、「釣り合う」から。 これらはその通りだと思います。 > 何と、3重にも「すりかえ」があったわけです。 うーん、括弧つきとはいえ、「すりかえ」と書いてしまうとなんか故意 にやったといっているようにみえなくもないような気がします。単なる 勘違いでは? > むしろ、いい勉強になったのは、私のような「半専門家」にとっては > 定性的な説明としては「一見もっともらしくみえる」ことでした。 そうですよね。なんかおかしいような気はするんだけど、どこがっての はなかなかよくわからなかったです。もちろん、こちらが量子統計をちゃ んとわかってないせいではあるのですが。 > おそらく、あの説明で「ついにできた、第二種永久機関!」なんて > 擬似科学本を書いたら、かなりの人を騙せると思います。 > 一度、こっちのほうの「科学社会学的『実験』」をやってみたら > 面白いと思います。(^^) Sokal みたく論文にしてどっかに投稿してみるってほうが実験としては 面白いかも。でも、どうせ間違った論文がレフェリーをすりぬけて通っ ちゃうなんてことはいくらでもあるから、そんなに面白くもないような 気もします。 牧野@東大駒場