Path: coconuts.jaist!wnoc-tyo-news!news.nc.u-tokyo.ac.jp!train.ad.jp!eei.metro-u!suzuran.metro-u!NewsWatcher!user From: iizuka@comp.metro-u.ac.jp (iizuka-akimitu) Newsgroups: fj.rec.games.video.home.saturn,fj.rec.games.video.home Subject: Re: ゲームとはなんぞや? Date: 14 Feb 1997 11:19:30 GMT Organization: Tokyo-Metropolitan Lines: 88 Message-ID: References: <1997Feb13.083039.14021@is.tsukuba.ac.jp> <1997Feb14.040926.6446@is.tsukuba.ac.jp> NNTP-Posting-Host: 133.86.100.54 Xref: coconuts.jaist fj.rec.games.video.home.saturn:8693 fj.rec.games.video.home:15387  飯塚(東京都)です。 In article <1997Feb14.040926.6446@is.tsukuba.ac.jp>, tyamaki@wadalab.is.tsukuba.ac.jp (Tsuyoshi YAMAZAKI) wrote: > 私としては、「自分の感性に自信があるクリエーターは、一つのエ > ンディングに命を掛けろ」と言いたいぞ。  なるほど。山崎さんの主張はこれですね。  言いたいことはよくわかります。が、ちょっと最後に回します。  で、その前に主張の補足を。 > >ほぼ一本道の物語&戦闘の繰り返しというシステムから、ゲーム > >ならではの面白い物語が生まれてくるとは思えないということです。 > >僕がイメージしているのは、18禁ゲームですが、リーフというメイ > >カーの「痕」(これで「きずあと」と読みます)なんです。 > > すまん「痕」というゲームを知らんのだ。そこで、良くあるタイプ > の、プレイヤーの選択によって途中で分岐するタイプのものを想定 > して言うが。  大当りです。 > あれって、本当に一本道より良いか?だって、枝別れした道が一つ > あるだけだろ?どっちにしたって「一つ」じゃん。一度しかプレイ > しなければ、結局のところ一本道だしね。  枝はいくつかあるんですが、論点からはずれるんで置いといて。  結局フラグ立てだということです。(宝探しでもいいですが)  出発点から見ると、選択肢がたくさんあって自由に選べるように 見えますが、実はそうではない。  エンディングの方から見てください。「痕」でも「ときメモ」で もどっちでもいいです。出発点に至るまで分岐がありますか?  その結果を出すのに、右に曲がっても左に曲がっても、同じでし ょうか?  一本道ですね。イベントの羅列が見えるだけだと思います。  一本道のストーリーが、いくつかくっついてることに変わらんの です。 > うーん、こういう観点から見ると、『さくら大戦』って『ときめき > メモリアル』の正統な後継者という気がするのだが。  で、結局エンディングから見ると、変わらんのですから同じもん と思って間違いないですね。  それを踏まえた上で。  > 私としては、「自分の感性に自信があるクリエーターは、一つのエ > ンディングに命を掛けろ」と言いたいぞ。  つまり、クリエーターはユーザーの想像を超えなきゃならない。  マルチエンディングという名の、凡百のエンディングを見させる ために、ユーザーにフラグ立てを強いるのがゲームではない、と。 #私の友人の一人にそっくりなこと言う奴がいますぜ。(^^)  でもねえ。ユーザーが慣れてきてますからねえ。  そんなに簡単に超えることはできんのですよ。  そういう意味で物語メディアとして発展してきたゲームも、限界 に来てるのかもしれません。 > ちなみに個人的にマルチシナリオ、マルチエンディングは嫌い。こ > れまでRPGを2度以上プレイした経験はほとんど無い。  ただ、こうあっさり切り捨てるのはどうでしょ?  もちろんマルチシナリオ、マルチエンディングが究極ではないのは 当り前ですね。私はこれらはユーザーに自由を感じさせる「戦い」の 産物だと思います。  ユーザーの想像を超えたエンディングすら、用意された物なわけで す。それ自体を「超える」時代に入ってきたんじゃないでしょうか。  ユーザーに如何に自由を感じさせるか。  つまり如何にフラグ立てという作業を感じさせないか。  マルチシナリオ、マルチエンディングをあっさり切り捨てるのは、 まだ早いと思います。   -- 「ちきしょう……カマ掘られた……」 「だぁれだ!? 旗艦にぶつけやがったのは!?」  by 特殊空軍第78遊撃中隊      東京都 飯塚顕充   iizuka@comp.metro-u.ac.jp