Path: katsu From: katsu@sra.co.jp (WATANABE Katsuhiro) Message-ID: Date: 10 May 1995 12:11:00 GMT Organization: Software Research Associates, Inc., Japan In-reply-to: shingo@keu04.rtri.or.jp's message of Mon, 1 May 1995 05:59:59 GMT Newsgroups: fj.ai,fj.comp.theory,fj.comp.oops Subject: Re: Modeling and Making Algorithm References: <3ni6t4$ain@topnews.is.hitachizosen.co.jp> Distribution: 記事 で shingo@keu04.rtri.or.jp さんいはく > 松本@鉄道総研です。 > #たとえばロジックの扱いにしても、Tarski流のモデル理論は静的で > #Gentzen流の証明論は、一種メカニカルな感じがする。 モデル理論や意味論の知識が全然ない者です。この分野でのモデルという 言葉は、どうして「モデル」というのか教えて下さい。 元をたどると(一階述語論理での)モデルの定義に至ると思うのですが、 解釈 I が論理式 F の closure (forall X1,X2,...,Xn F) を充足する iff I は F のモデル、ですよね。 そういう I が「F のモデル」「F の模型」といわれても、普通の言葉 遣いでの「ファッションショーのモデル」「飛行機の模型」というのと、 どうつながっているのか全然わからないんです。初めて上のような定義を 考案した人は、 「こういう I は F の(普通の言葉遣いでの)モデルになってるから、 論理の世界ではこれを『モデル』と呼ぼう」 と考えて定義したと思うんですが、その気持ちが勉強不足の私には理解できて いません。モデル I のどんなところが(普通の言葉遣いでの)モデルなんで しょうか。 記事 で yoshinov@etlcs7.etl.go.jp ({V} Yoshinov YAMAMOTO -APP-) さんいはく > モデルというのは,実在する対象そのものを指す言葉です.例えば,りんごの > 絵を描いた時,モデルというのはりんご(の実体)です. > > ときどき「モデル」を計算機の中の抽象的な概念構造を指すと誤解されている > 方がいらっしゃいますが,それは違います.「モデル」は対象そのものを指す > 言葉です. 上のよしのぶさん流の考えかたを適用すると、 F のモデルとは、F そのもののこと とか 解釈 I が F のモデルであるとは、I が実在の対象 F そのものであること と考えるということになるでしょうか。あるいは、非よしのぶさん流の考え方 だとどうなるのでしょうか。 -- 渡邊克宏@SRA