ダンスシューズを個人輸入してみた

普段使っているシューズが破れてきたのを機に、 前から気になっていた Supadance Shoes社 からの Web page を通した個人輸入に挑戦してみることにした。

申し込むには、 気にいったスタイルの型番とサイズを指定して クレジットカード番号を送ってやればよい。 モダン用の 5000 番(送料抜きで 8,500 円程度)を注文してみようかしら... しかし、 サイズ指定方法がわからない。 日本での靴のサイズが英国式の何番にあたるのかがわからないのである。 ヨーロッパやアメリカの指定との換算表はあるのだが、 残念ながら日本のものとの対応表はない。

注: これは当時の話で、現在の 換算表 には、ちゃんと日本のサイズのものも載っている。
よしんばサイズの指定方法がわかったとしても、 私の足の大きさは左右で若干違っていて、 25.5cm のものがよく合うメーカーもあれば 26.0cm のものの方が合うメーカーも あったりしていろいろである。 そういうわけで、購入前に実際に履きながら英国サイズでの靴の大きさを 調べてみたいという気持ちが強くなった。

そういう下心を胸に、ある日、ダンス用品店「 ひまわり 」に行ってみた。 靴のコーナーには、睨んだとおり Supadance のシューズが並んでいる。 注文しようとしていた 5000 番そのものはないけれども、 似ている 5500W という番号のものがあり、 比較のために値段を見ると 16,000 円になっている(14,000円だったかもしれない)。 5000 と 5500W が本国で同じ値段かどうかは知らないけど、 そう大きく違わないだろうから、やっぱり個人輸入はおトクだなあ。 他にも International、日本の Kent などのシューズも並んでいて、 Kent のものは輸入ものより 2,000 円ぐらい安めの値段になっている。

ものほしそうな目つきでシューズのコーナーをうろうろしていると、 見事に店員さんが寄ってきてくれた。

親切な店員:「よろしかったら履いてみてください。」
詐欺師:「そですかあ?見るだけのつもりなんですけど... でもサイズだけでも調べてみようかなあ。」
店員:「どうぞどうぞ。」
見るだけである旨をきちんと断ったので、もうこっちのものだろう。

私:「普段 25.5 を履いているんですが。」
店員:「えーと、1.5 を足すんだから、7 ですね」
日本でいう cm 単位のサイズから 20 を引いて 1.5 を足すと、 英国でのサイズになるらしい。 早速 7を試してみるが、案の定、右が相当にきつい。 26.0 相当の 7 1/2 を試してみると、右も左も良い塩梅である。 靴箱についている tag の内容を確認して、退散することにした。 tag は以下のような感じである。
        Style Colour Material
        ---------------------
        5500W Black Patent


	Heel Size
        ---------
        Low  7 1/2
"Color" じゃなく "Colour" のところが英国風だわ。

無事サイズも決まったので、帰って早速 Web 上で注文にかかることにする。 注文票(もちろん紙でなく、CGI Form を使ったもの)には、 material を指定する欄がある。 5000 番には "leather" か "patent" という材質が選べるようだけど、 でも "patent" って何だろう? 辞書で調べると、patent leather の略で、ツヤを出した皮のことのようだ。 ツヤ出しがかつては特許だったのだそうである。 Heel を指定する欄もあるけど、これって女性用の時だけでいいのかな? よくわからないが、どうせ変なバリエーションはありっこないんだし、 Web page にあったままの 1'' ballroom という 記述をそのまま埋め込んでおく。 金額は、

シューズ 51.95GBP(British Pound Sterling) + 輸送費 15.00(BPS)
をあわせて、
66.95GPS = 66.95 * 1.5 Dollars = 100.425 Dollars
だいたい 11,000 円弱といったところであろう。 クレジットカードの番号を入力して、最後に "Send" ボタンを押せば 注文できるのだが、 カード番号の漏洩が心配なので、注文票をプリントアウトして FAX しておいた。

翌日になると電子メールで注文の確認が届き、 きっかり2週間後に小包がやってきた。 住所の Yotsuya が Yotsua にタイプミスされているが、届いている。 しかしやはり電子メールの方が間違いがなかったかなあ。 小包には、6.75 pound 分の切手がはってあり、 注文から1週間後の消印が押されている。 送り主や請求書の請求主は Supadance ではなくて、 Web page の運営をしている ZEM software service になっている。 開けて見ると、ぴかぴかのダンスシューズ。 履いて確かめてみると、ちゃんと足に合う。 ああー、注文してよかった。

後日送られてきたクレジットカードの精算書を見ると、11368 円であった。 浮いた数千円でなにしようかな。 早速新しいシューズでレッスンを受けにいこうかしら。