Outlook Expressでは、 大量の記事があるニュースグループでは、 デフォルトの設定のままでは古い記事を読むことができません。 この点を含め、NetNewsに慣れていない人向きにOutlook Expressで記事を読むための設定を 順を追って説明します。
コンピュータに詳しい人向けの要約:
オプション中の「一度に取得するヘッダーの数」のチェックは外してください。
以下では、Outlook Express 6を使って説明を進めます。
大量の記事をサーバから取得する場合、以下のような設定にすることが重要です。
まず、Outlook Expressを立ち上げ、以下のようにステータスバーが表示されているか確認してください。
ステータスバーが出ていなければ、表示する設定に変えましょう。 表示メニューのレイアウトを選択して、レイアウトのプロパティーを開いてください。
レイアウトのプロパティー内のステータスバーのところにチェックマークを入れてください。
チェックを入れたら、OKボタンを押してダイアログを閉じてください。 これでステータスバーが表示されたはずです。
次は、「一度に取得するヘッダーの数」に制限があるのを外しましょう。 これは、ツールメニューにあるオプションを開くことで行ないます。
オプションが開いたら、読み取りタブを選択し、ニュースの設定群にある 「一度に取得するヘッダーの数」についているチェックを外します。 このチェックがついていると、大量の記事があるニュースグループでは、 一部の新しい記事しか自動的に取り込んでくれないことになってしまいます。
チェックを外したら、OKボタンを押して、ダイアログを閉じてください。
次は、ニュース接続ウィザードを使って、ニュースサーバへの接続方法を設定します。
ウィザードを立ち上げるために、フォルダペインの「Outlook Express」をクリックして、 設定画面を出してください。
「ニュースグループアカウントのセットアップ...」という項目をクリックすると、 ウィザードが立ち上がります。
ウィザードに対して、名前を入力して「次へ」ボタンを押し、 さらに電子メールアドレスを入力して「次へ」ボタンを押してください。
インターネットニュースサーバー名を質問されたら、
katsu.watanabe.name
と入力して「次へ」ボタンを押してください。
これで設定完了の画面に変わるはずです。 完了ボタンを押してウィザードを終了させてください。
完了ボタンを押すと、Outlook Express は即座に購読するニュースグループを選択しようとします。 この作業は次の節で説明します。
ネットニュースの記事は、その内容に応じてニュースグループに分類されています。 記事を読むためには、 自分が興味のあるニュースグループを購読[subscribe]する作業が必要です。
ニュースサーバとの接続方法の設定が終わるとすぐ、購読するニュースグループの選択の作業が始まります。
ニュースグループの一覧をサーバから取得するか質問するダイアログが出たら、 「はい」と答えてください。
サーバに接続して一覧をダウンロードしているという旨のダイアログが出ますが、 大抵は一瞬で終了するので、 出たことに気がつかない場合も多いでしょう。
ここで何らかのエラーメッセージが出る場合は、以下のような障害が考えられます。
正常にサーバに接続できれば、以下のようにニュースグループの一覧が表示されるはずです。
もし各ニュースグループの説明が欲しい場合は、 「説明についても検索する」にチェックを入れると、 説明もサーバから取り込まれるはずです。
一覧から、読みたいニュースグループを選択して、「購読」ボタンを押してください。 これ以降は、fj.unixを購読対象として説明を進めていきます。
以下の図のように、ニュースグループ名の先頭に、購読中を意味するアイコンが表示されたはずです。 他にも読みたいニュースグループがあれば、選択して「購読」ボタンを押す作業を繰り返してください。 読みたいものを購読し終わったら、最後に「OK」ボタンを押して購読作業を終了してください。
購読作業が終わると、 フォルダペイン内のkatsu.watanabe.nameサーバーの下に、 購読したニュースグループが表示されているはずです。
購読したニュースグループの中から、今読み進みたいニュースグループを選択すると、 そこに投稿された記事を読むことができます。ここでは、fj.unixを選択してみましょう。 フォルダペインのfj.unixをクリックしてください。
クリックした瞬間に、フォルダペイン内に13603といった数字が表示されたでしょう。 これは、このニュースグループでの未読の記事数を表しています。 また、ステータスバーを見ると、下のようにプログレスバーが出て、 全メッセージのヘッダー情報(投稿者名やメールアドレスや時刻等の情報)のダウンロードが 徐々に進行していくはずです。
ダウンロードが終了すると、以下のように記事の一覧が表示されるはずです。 「禁止されています」という表示は、投稿が禁止されているという意味で、問題ありません。
ここでまだ安心してはいけません。 まず、ステータスバーを確認することが重要です。 「13603通のメッセージ」という表示に注目してください。 これは、Outlook Express が取得したメッセージ(ヘッダー情報)数をあわらしています。 記事のヘッダー情報が正しく全部取得できていれば、 この数字は未読記事数と同じ数になっているずです。
もし、下のように「xxxxx通は未ダウンロード」と出ているようであれば、 まだ情報が取得できない記事が残っています。 第1節に戻って設定を見直してください。
あるいは、 ツールメニュー内の「次のxxx個のヘッダーを得る」という機能を繰り返すとうまくいくこともあります。 しかし、記事が多いと手間がかかるので、お勧めしません。
記事のヘッダ情報が全部取得できていれば、いにしえの1980年代の記事が表示されているはずです。 表示されていない場合は、時刻順に記事が並んでいないのかもしれません。 上から下へと時刻順に並んでいれば、 下のように「送信日時」のところに上向きの矢じりが表示されているはずです。
矢じりが他の部分についていたり下向きになっていたら、 表示メニューの並べ替えを選び、送信日時で昇順に並べ替えるように指定してください。
以上で設定はおしまいです。 記事の読み進め方は、メールの読み進め方と同様です。
面白い記事を見つけた場合、それを他の人にも見てもらうためにはどうしたらよいでしょうか?
ancientfjの個々の記事はwebでも読めるようになっていますから、 記事に対応するURLを伝えるのが簡単確実です。 ただし、記事を特定するために、Message-IDを調べる必要があります。 以下では、記事のMessage-IDを調べて、それに対応するURLを得る方法を説明します。
コンピュータに詳しい人への注:
他人に記事のありかを伝える際に、 news://...,nntp://...といったschemeを用いてニュースサーバに頼ったURLを指定することは避けてください。 ここのニュースサーバはbrowsingを目的としていて、 将来におけるサービスの継続性や可用性をhttpサーバほどには高くは設定していません。
記事のプロパティを見るとMessage-IDがわかります。 それにはまず、対象の記事の件名を選択して、右ボタンメニューからプロパティを選んでください。
プロパティの窓が開くはずです。引き続いて、詳細タブをクリックしてください。
記事のヘッダー情報が表示されるでしょう。この中にMessage-IDが記述されています。
記事のMessage-IDを正確にコピーしておいて、 Message-IDから記事を探し出してWebで閲覧する サービスのページに行って下さい。 対象記事のURLを調べる方法が示されているはずです。 (おそらく、
というボタンがあることでしょう。)
面白い記事があったら、私にも教えてください。
渡邊克宏 <katsu@watanabe.name>