Path: sranha!katsu From: katsu@sra.co.jp (WATANABE Katsuhiro) Message-ID: Date: 4 Jun 91 17:34:00 Organization: Software Research Associates, Inc.,Japan In-reply-to: takagi@isr.recruit.co.jp's message of 31 May 91 05:01:25 GMT Newsgroups: fj.questions.unix Subject: Re: whatis Preposterous user id Distribution: fj References: <1047@t-gitan.t-gitan.AC.JP> <668@isrgwy.isr.recruit.co.jp> 記事 <1047@t-gitan.t-gitan.AC.JP> で matznaga@martin.t-gitan.ac.jp (Matznaga martin Hitoshi) さんいはく > 毎晩、crontab から *‾ や #* といったファイルを消しているのですが、 > ここ数日 > > Preposterous user id, 65534: ignored > > というメッセージがやたらに(2000以上)でます。 > マシンは sun4/330 OS は 4.0.3 です。  メッセージが出るのはいつですか?ファイルを消した時にすぐメッセージが 出るのですか?もしかして、毎日 sa -s でアカウント情報を要約する時に 出ているのでは?  Sun OS はアカウントの仕組みが違うはずなので自信がないのですが、 BSD 系の OS の場合は、sa(8) が Preposterous .... を出すことがあります。  sa -s とすると /usr/adm/acct を要約することができますが、この時に password ファイルにない uid で実行されたコマンドや、負(32767 を 越えるという意味)の uid で実行されたコマンドを見つけると、 Preposterous .... という警告を出します。(/etc/passwd の設定によっては 出ないこともあります。問題となっているシステムでは、nobody の uid が 65534 ではなく -2 なのではないかと推測してます。) 一方記事 <668@isrgwy.isr.recruit.co.jp> で takagi@isr.recruit.co.jp (Shigeyuki Takagi) さんいはく > だまってcrontabに設定するとrootで走りますけど、 > NFSでマウントした先に対してのアクセスはnobodyになりますよね。 > > で、マウントした先に2000以上もこういうファイルが残っているのでは?  これはどうも違うような気がします。  まず、こちらがわで root で走っているプロセスがマウント「先」を 参照した場合、確かに遠隔側の NFS server は nobody の権限で参照を 行なおうとしますが、こちらがわのプロセスの権限はあくまで root です。 そもそもこちら側のプロセスは、遠隔側の server がどんな権限で 処理をしているのかわからないと思います。  ついでながら逆を考えて、こちらのファイルシステムを機械 X が NFS mount していて、X が root の権限でこちらのファイルシステムを 参照してきたために nobody の権限で処理が行なわれたとしても、 /usr/adm/acct に記録が残ることはありません。なぜならば、記録が残るのは プロセスが終了した時のみですが、NFS サーバーは要求を処理するために いちいち新しいプロセスを起こしたりはしないからです。  つまりこの場合も、少なくとも sa は、警告を出すことはありません。  松永さんの問題に戻ります。  /usr/adm/acct の内容は lastcomm(1) で参照できますので、 lastcomm の出力を見て、実際に実行されているコマンドが何なのかを 調べれば原因はすぐわかるような気がします。(この時、passwd の中に nobody 以外にも uid={65534,-2} であるようなエントリがあると、 ユーザー名が nobody と出ないこともあるので注意が必要です。)  その結果例えば rm が大量に実行されているのなら、crontab の 設定誤りなどで finger ... -exec rm ... みたいなのが nobody の権限で 実行されていることが考えられるでしょう。  しかし、案外 fingerd だったりしませんか? -- ----____----____ 渡邊克宏 SRAソフトウェア工学研究所