Path: katsu From: katsu@sra.co.jp (WATANABE Katsuhiro) Message-ID: Date: 30 May 1994 08:33:14 GMT Organization: Software Research Associates, Inc.,Japan In-reply-to: katsu@sra.co.jp's message of 12 Apr 1994 09:51:03 GMT Newsgroups: fj.unix Subject: Re: a statistics about monotonic growth of directories on FFS Distribution: fj References: <135001@icspub.ics.es.osaka-u.ac.jp> あまりのフォローの遅さが議論の妨げになっていたらごめんなさい。 記事 で、私いはく >  Fast File System(BSD のファイルシステム)およびそれに由来するファイル > システムでは、ディレクトリのサイズは決して縮小されることはありません。 これに対して、 記事 で watanabe@komadori.earth.s.kobe-u.ac.jp (Takeshi WATANABE) さんいはく > というわけで、Solaris 2.1 ではどうなるかを試してみました。 > ※ファイルを消すと、ディレクトリ・エントリのその位置が空になる。 > その事によって、他のディレクトリ・エントリの位置や、ディレクトリの > サイズが変わったりはしない。 > > ※ファイルを作る時は、ディレクトリ・エントリを最初から見ていき、最初の > 空位置にエントリされる。その際、ディレクトリ・エントリの最後尾に付いて > いる空エントリは消され、ディレクトリサイズが変わる。  なるほど、知りませんでした。  そのディレクトリを open しているような process があることを意識すると、 中間の空きを詰めることはできないけれども、最後のエントリがなくなる場合に 限っては truncate しても現実的には影響ないからでしょうね。  yasui@sys.crl.melco.co.jp (Yasui) さんによる、記事 での SunOS Release 4.1.2 における追試でも、同じ状況が観察されているそうです。  さて、上の議論から、私の > つまり、ディレクトリが生成されてから現在までの間で、最もディレクトリが > 膨らんだ瞬間の領域がそのまま保持されています。平常時とピーク時のファイ > ル数の差が激しいディレクトリや、一時的に多くの長いファイル名のファイル > を保持した経験を持つディレクトリでは、ディレクトリによってディスクブロッ > クが無駄使いされている可能性があります。 >  このことが、長期間に渡って運用されるファイルシステムにどのような影響 > を及ぼすのかに興味を持ったので、400M ほどあるニューススプールを例にとっ > て、ディレクトリファイルの無駄がどのように変化するのか、9ヶ月ほどの間 > 簡単な統計をとってみました。 という実験は、具体的な platform を明らかにしないと意味をなさないことに なりましたが、実は、NEWS-OS 4.2R でありました。この OS では、 ディレクトリは縮まないようです。  なお、もともとの FFS ではディレクトリが縮まない件に関して、 記事 <135001@icspub.ics.es.osaka-u.ac.jp> で saitoh@madoka.ics.osaka-u.ac.jp (SAITOH akinori) さんいはく > >  Fast File System(BSD のファイルシステム)およびそれに由来するファイル > > システムでは、ディレクトリのサイズは決して縮小されることはありません。 > > 昔懐かし SysV ファイルシステムでも同様です。 とのことです。  みなさんありがとうございました。 -- 渡邊克宏@SRA