fgrep の存在意義は、決してスピードにあるのではない。 以下は、Brian W. Kernighan, Rob Pike "The UNIX Programming Environment" の翻訳「UNIX プログラミング環境」石田晴久監訳;アスキー出版局; ISBN 4-87148-351-7; のp.158 からの引用である。
fgrep はメタキャラクタを解釈しない代わりに, 何千もの単語を効率よく同時に調べることができる (初期化されてしまえば,実行時間は単語の数とは関係がない)ので, 基本的には,文献検索のような仕事に適している. fgrep で使われるパターンの大きさは, grep や egrep で使われているアルゴリズムの能力を越えるから, fgrep にはそれなりに存在理由がある.
簡単な実験でもって、egrep と fgrep の性能比較を行なってあるので参考にされたし。
なお、記事 <KATSU.96Jun19095813@sras49.sra.co.jp> にも、 fgrep の方が egrep より便利ないくつかの局面について述べてある。