SONY NEWS Series hardware specifications

資料提供：

• ソニーNEWSインフォメーションセンター
• ソニーマーケティング(株)お客さま相談センター

• (*): As for these models, buyer designate some options (CPU,HDD,memory) at the purchase. The performance and price may vary according to the options selected.
• IOP: I/O Processor.
• Clock: Clock frequency. In case of RISC(Rxxxx) models, it means the internal clock frequency, which is usually twice the external clock frequency.

PWS で始まるモデルは popNEWS という商品名であった。 NWS-1230,NWS-1250 はラップトップ型モデル(8Kg)である。 NWS-3260 もラップトップ型モデルである。 NWS-3150 は bigNEWS というノート型モデル(4.5Kg)である。

NWS-3450 というモデルについて言及している Web page が存在するが、 これは何らかの誤りと思われる。 ソニーNEWSインフォメーションセンターも、 ソニーマーケティング株式会社お客さま相談センターも、 いずれもこの型番のモデルについて何も知らないとのことである。

[1] NWS-5900Xのディスクシステム

NWS-5900X には、 システム用内蔵ハードディスクと、データ用ハードディスク二種類が装備される。 システム用は最小構成 2.1GB × 1台、最大構成で 4.3GB × 2台。 データ用は、購入時に

ディスクアレイ

最小構成:4.3GB × 9台、最大構成:9.1GB × 9 台。

内部 SCSI バス上の接続

9.1GB を1台から6台の間で装備。

のいずれかを選択する。

[2] NWS-7900のディスクシステム

NWS-7900 には、 システム用内蔵ハードディスクと、データ用ハードディスク二種類が装備される。 システム用は 2.1GB か 4.3GB から(1台)選択。 データ用はディスクアレイシステムで、最小構成で 4.3GB × 6 台、最大構成で 9.1GB × 24台。

[3] NWS-7000のperformance

NWS-7000のパフォーマンス(参考MIPS値)はソニーから公式には公開されていない。 おおまかな見積りを試みると、クロック速度が同じであれば、 R4400の倍もしくは３倍程度の速度が出ると考えてよいのではないだろうか。 例えば、SPECint95の測定結果で、 Siemens Nixdorf Informationssysteme 社の

RM400 Model C70(R4400/200MHz)

SPECint95:4.34

RM300 Model E50 (R10000/200MHz)

SPECint95:10.9

を比較してみるとよい。 結論として、200MHz モデルで 400〜600 MIPS 程度の感じであろう。

APP:教育機関向け価格

大学等に対しては、Academic Promotion Program という優待制度があった。 NetNews の記事 <3536@tansei1.tansei.cc.u-tokyo.ac.jp> を参照のこと。

上記仕様一覧の疑問点と未確認情報

NEWSインフォメーションセンターから回答をいただくたびに、 若干の表記の揺れや誤りがみられることがあった。 残念ながら古くて入手できない情報もある。 現在も確認を試みてはいるが、疑わしいものもそのママにしてある。 現在わかっている疑問点・未確認情報は以下の通りである。

• 一部モデルで発売時期が誤っている。[修正済]
• R4400 もしくは R4400SC のような、プロセッサ名の表記の揺れ。

  R4400 には、R4400PC,R4400SC,R4400MCの３種類があった。 PCは２次キャッシュなし。SC,MCは２次キャッシュあり。 MCはマルチプロセッサ用。

• NWS-5000TF/TG の価格。NEWSインフォメーションセンターには価格の情報がない。 これらのモデルは独立した製品ではなく、 他モデルからの upgrade として部品交換で提供されていたらしいが、 この話もインフォメーションセンターでは未確認である。
• NWS-5900TA/TB のクロック速度。 MIPS 値を他モデルと比較すると、 外部クロックが 50MHz で内部クロックが 100MHz であった可能性もある。 (MIPS 採用の他モデルのクロック表示は内部クロックなのであろう。) 外部クロックが 50MHz であったと確認。 上の表は内部クロックで置換した。
• NWS-3150T1/T2/U2 の発売価格。全部、一桁高い方に間違っている。 ただいま確認中。
• オプション選択モデルのうち、NWS-5900X,NWS-7900 の HDD 容量。 NWS-5000X, NWS-5900TA/TB の例に照らして想像すると、 上の表に記した中から何台かドライブを選択して収容できたのであろう。 (上記[1][2]に情報追加) NWS-5000G, NWS-7000 については、ドライブを１台のみ収容することを確認済。 NWS-5900A/B のディスク構成も、 NWS-5900X([1])のようなものであったのかどうか？

上記の点について情報をお持ちの方は、ぜひお知らせ下さい。

参考にさせていただいた情報

Date: Mon, 6 Aug 2001 22:34:26 +0900 (JST)
From: nobody@sraihf.sra.co.jp (via http://www.sra.co.jp/people/katsu/doc/comphist/comment.html)
To: katsu@sra.co.jp
Subject: www.sra.co.jp/people/katsu/doc/sonynews/model.html

はじめまして、匿名にて失礼します。

official source が間違うというハズカシイことではありますが

NWS-3150: IOP なし
NWS-3840: IOP あり

の誤りがあります。(上記が正)


余談:
CPU に "SC" を付け出したのは
"PC" 有りの EWS4800 に対抗するためだった様な... :)

---

-- 
FROM: 匿名 <nobody@sra.co.jp>
この Web page を知ったきっかけ: 9:その他
    How do you come: netnews

From: saitoh akinori <saitoh@ics.es.osaka-u.ac.jp>
Newsgroups: fj.unix,fj.sys.news,fj.sys.vax,fj.comp.oldies,fj.comp.misc
Subject: Re: =?iso-2022-jp?B?GyRCTnI7S0UqJTMlcyVUJWUhPCU/JEglPSVVJUglJiUnGyhC?=
	=?iso-2022-jp?B?GyRCJSIkSzRYJDkkaxsoQlNSQRskQiRHJE5ATk9DGyhC?=
Date: Tue, 20 Aug 2002 12:14:07 +0900
Message-ID: <3D61B3FF.C86CFF52@ics.es.osaka-u.ac.jp>

未整理の情報

Date: Wed, 1 Aug 2001 23:07:46 +0900 (JST)
Message-Id: <200108011407.f71E7kB09788@mirage.ceres.dti.ne.jp>
To: katsu@sra.co.jp
Subject: Re: 歴史的コンピュータとソフトウェアに関するSRAでの昔話
From: Izumi Tsutsui <tsutsui@ceres.dti.ne.jp>

はじめまして。筒井といいます。

>>> ICKI-001, NWS-799 について
4.4BSD-Lite2 の source の中にある machid.h という file には

> /*
>  * machine id number definition.
>  */
> #define       ICK001  1
> #define       ICK00X  2
> #define       NWS799  3
> #define       NWS800  4
 :

なんて記述が残っています。「ICKI」 の名前については
現 NetBSD/newsmips の port の名前で何かいいものはないかという
議論が(一部で)行われていたころに曽田さんに聞いていたのですが、
想像通り結構な試作機だったのですね。

[中略 by katsu@sra.co.jp]

ただ、NWS-17x0 の発売が NWS-18x0 の発売よりも後だというのを
知った時はちょっと意外でした。

>>> NWS-3450 について

NWS-3450 というのは私も聞いたことがないのですが、リストにない
NWS-1530, NWS-1580, NWS-3250, NWS-3850 といったような機種は
海外向け版として存在していたようです。上述の machid.h には
他に NWS-1760 や NWS-1510 といった記載もありますが、
どこまで実在したのかはわかりません。

ちなみに NWS-1530 はイタリアの方から、 NWS-1580 はドイツの
方からの問い合わせでした。ドイツからは、大学で大量に購入していた
NWS-1750が廃棄されたので…、などという話も聞きました。また
U.S.からは NWS-831 や NWS-1860 などの問い合わせがありました。
Sony history のページでは海外での販売は苦戦したとありますが、
それなりに売れていたところもあるようです。

ちなみに NetBSD/news68k に関する問い合わせは海外からのものが
ほとんどで、国内からの問い合わせは今まで 1件しかありません。
それだけ NEWS-OS の出来がよかったということなのかもしれません :-)

あと、 NWS-5000TG については NEWS is NET WORK STATION の掲示板
http://www3.videa.or.jp/VIDEA-NET/NEWS/light.cgi
の [70] の記事で少し触れられています。NEWS 本体については
こちらの方々が結構詳しいのではないかと思います。
---
Izumi Tsutsui
tsutsui@ceres.dti.ne.jp

• NWS-1510の存在の証拠
• NWS-3250の存在の証拠

Message-ID: <3B6A4589.1B109FC7@ics.es.osaka-u.ac.jp>
Date: Fri, 03 Aug 2001 15:32:41 +0900
From: saitoh akinori <saitoh@ics.es.osaka-u.ac.jp>
To: katsu@sra.co.jp
Subject: Re: SONY NEWS series specificatin

渡邊さま
大阪大学の齊藤ともうします。

http://www.sra.co.jp/people/katsu/doc/sonynews/model.html
を懐かしく拝見させていただきました.

手持ちのカタログを調べれば判明するのですが,どこに仕舞ったのか行方不明なので、
とりあえず記憶に従って情報を提供します.

他のモデルのupgradeということでしたら、５０００Tではなくて5900Tだと
思います.

NWS5900は、5インチフルハイトのHDDを9基搭載できる大型機で、そのほかに
3.5'SCSI HDD(ブート用)を搭載しています.
9個のディスクベイを使ってハードウェアRAID(3チャネルRAIDカードが搭載
され,1チャネルあたりHDD3個）を実現しています.
1.4G(DK315C-14)を9個搭載した NWS5900Aと、より大きなディスク(サイズは
忘れましたが、2.1Gではなかったでしょうか)を9台搭載したNWS5900Bがあり
ました。（もちろん、9個のRAIDディスクのほかにSCSIシステムディスクも
搭載されています）。

廉価版としてRAIDカードを省いた5900TA/TBも発売されました.これらは
あとでRAIDカードを買い足すことで5900A/Bにugradeできました。おそらく、
搭載するデータディスクの個数も9個に限定せず、何個でも良かったのでしょう.
RAIDのユニットディスクのベイには通常のSCSIディスクが搭載されます。
そのため、長大な内部SCSIケーブルが引き回されていました.

5900Xになると、HDDの容量が増えて4GB×9モデルと、9G×9モデルの二つになりました。

あとupgredeという点では,NWS5900VのCPUドーターボードを交換して
NWS5000W相当にするというupgradeキットも売られていました.


さて、NWS5x00シリーズのCPUクロックですが,事前のアナウンスでは66MHzで
実際に発売された　5000Vでは　60MHzでした。そのあとしばらくして
競合他社に合わせて　内部クロック表記に切り替えました。というわけで
クロック表記にゆれが見られます。同じ機種でもカタログの発行時期に
よって表記が異なります.内部50MHzの機種は出荷されていないので、
50MHzというのは外部クロックでしょう.


NWS5000Gは、APBUSスロットのうち上部二つと、内臓フレームバッファ、
セカンドHDDの領域をすべてつぶして巨大なグラフィックボードを納めた
モデルです.結果として,APBUSが2スロット,HDDが1個しか内蔵できません.

NWS7000は内臓HDDは1個です。ただ、APBUSスロット2個を利用する
「SCSII/F＋HDDドライブ」というオプションがあったので、その気に
なればABUSを全部つぶしたHDDを4個追加できました。

NWS5000XはBTOモデルonlyなので、標準構成について語ることはできません。

bigNEWSと呼ばれたのはNWS3150だけだと思います.それいがいは「ラップトップNEWS」
と呼ばれていたはずです.

        齊藤明紀 saitoh@ics.es.osaka-u.ac.jp

Date: Sat, 4 Aug 2001 04:03:26 +0900 (JST)
Message-Id: <200108031903.f73J3Qm00670@mirage.ceres.dti.ne.jp>
To: katsu@sra.co.jp
Cc: tsutsui@ceres.dti.ne.jp
Subject: Re: 歴史的コンピュータとソフトウェアに関するSRAでの昔話
In-Reply-To: Your message of "Sat, 04 Aug 2001 01:06:14 +0900".
        <20010804010614V.katsu@sra.co.jp>
From: Izumi Tsutsui <tsutsui@ceres.dti.ne.jp>

ちなみに NetBSD/newsmips,news68k のいずれも移植は SONY や
NEWS 開発とはまったく縁のないメンバーで個人的に行われていました。
＃というか newsmips は IRI のつばいさん、news68k は私の各一名だけ。
＃移植はそれぞれ違う時期だったのでお互い動作テストとかはしてましたが、
＃news68k に関してはハードに関する資料がほとんどなくて苦労しました。

現在では日本人 NetBSD 開発者の中に sm.sony.co.jp 方面の方々も
いらっしゃいますが、主に NetBSD/hpcmips を含めた MIPS generic な
部分で活躍されているのがちょっと意味深かもしれません ;-)

> > ただ、NWS-17x0 の発売が NWS-18x0 の発売よりも後だというのを
> > 知った時はちょっと意外でした。

私がこれを初めて知ったのはアスキーから出版されていた
「UNIX ワークステーション NEWS 改訂新版」
http://www.ascii.co.jp/books/detail/4-7561/4-7561-0065-1.html
を入手して読んだ時です。(残念ながら今では絶版です)
正確な発売年月については誤植があったりでよくわからないところも
あるのですが、いずれもほぼリストと同じ時期になっています。

ちなみに RISC NEWS についても
NWS-3460  1990/07/21
NWS-3860  1989/12/29
ですからこちらも IOP つきの方が早く出ていたことになりますね。

ちなみに news3400 のコードも入っている 4.4BSD-Lite が出たのは
1994/3 頃らしいです。この移植作業をされていた時の歌代さんの
お話とかもできればうかがってみたいものですね。
---
Izumi Tsutsui
tsutsui@ceres.dti.ne.jp