当サイト内の個人情報の取り扱い基準を示します。
私個人の著作の範囲で個人情報も自由に利用させてください。 常識はずれの迷惑な利用は避けますので。
お返しとして、情報の有効利用に努めます。
以下で個人情報保護の対象範囲となる当サイトとは、 katsu.watanabe.nameドメインが提供する以下のサービスをいいます。
当サイトと、当サイト運営者は区別して考えてください。 運営者個人の社会活動や生活に関する事柄は、当サイトのサービスの範囲外です。 例えば、運営者個人のメールのやりとりは当サイト内のサービスには該当せず、 それらはここで述べる指針とは別の倫理規範で取り扱います。
以下の保護指針では、個人情報にまつわる事項だけを扱います。 個人情報以外の事情(例えば著作権)について、 規範を規定したり、制限を加えたり、あるいは何らかの宣言をするものではありません。
個人情報・個人情報データベース・個人データ という用語は、 個人情報保護法での定義に準じて用います。
メールやNetNewsの記事を例に用例を示します。
メールやNetNewsの記事の From: 行に書かれているメールアドレスや、 署名として書かれている人名や所属等は「個人情報」です。
メールボックスに蓄積されたメール群や、 ニューススプールに蓄積された記事群は、 「個人情報データベース」ではありません。 また、個々のメールや記事に含まれるメールアドレスや人名等は、 「個人データ」ではありません。
メールや記事をWebに転載掲載した場合、 そこには「個人情報」を含むことになりますが、 単にWebで閲覧できるようになっているだけではそれは「個人データ」ではありません。
メールや記事の集まりを整理して、 From: フィールド(メールアドレス)と、 Organization: フィールド(所属)や 署名を抽出し、 RDBのような検索機能がついた表の形にしたとしましょう。 この表は「個人情報データベース」になります。
From: | Organization: | 署名データ |
---|---|---|
katsu@watanabe.name | WATANABEYA | 渡辺克宏\n 手作り民芸プログラムの店「渡辺家」 |
toubu_hiroshi@japan.example.com | Example Computer Corp. | 東武 博\n Exampleコンピュータ日本支店 |
... | ... | ... |
上の表の中の個々の行(一人のメールアドレスに対応する情報)は、 「個人データ」になります。 同時に「個人情報」でもあります。
個人データは、そのdomainである個人情報データベース内で同定(検索)することが容易です。 例えば、氏名や住所やメールアドレスの組がわかっていれば、 多くの場合は機械的に特定の個人データを特定することができます。 あらゆる個人データは元々は必ず特定の個人をあらわしているので、 それをある個人と同一人物か別人なのかを判断することが常に可能です。
一方、個人情報は、そのdomainである当サイト内の情報から同定(検索)することが困難です。 例えば、「東武博」という氏名をあらわす個人情報がある場合、 これ(もしくは「東武博」を含む当サイト内の情報)を機械的に特定することは不適切です。 特に、当サイトの運営者は、同定することが不可能です。
個人情報取扱事業者という用語は、 個人情報保護法での定義に従って用います。
当サイト内には、人名・メールアドレス・所属など、 個人情報が含まれています。 当サイト内の個人情報を保護する方策があれば、 関係する人々の利益につながると考えられます。 これは、個人情報保護法の第3条
「個人情報は、 個人の人格尊重の理念の下に慎重に取り扱われるべきものであることにかんがみ、 その適正な取扱いが図られなければならない。」
に沿ったものです。
当サイト内の個人情報は、 検索可能な個人情報データベースの形はとっていないので、 個人情報保護法で主として保護が義務付けられている個人データ にはあたりません。 しかし、この法律の精神と、制定にまつわる社会の要請を鑑み、 当サイト運営者は自主的な判断で個人情報の保護にあたります。
保護には自主的にあたるにしても、保護の指針として独特なものを定めるより、 広く社会に容認されている一般的なものが望ましいと考えました。 その意味で、 個人情報保護法や関連の法令・政令・ガイドライン等を準用して 保護指針を定めることにしました。
特に、法令類が個人データについて要求している義務については、 一般化や適当な読み替えによる解釈が合理的である範囲において、 未整理な個人情報に対する要求として捉えます。
当サイトの運営においては、個人情報保護法を含めて、法令類を遵守します。
法が規定せずに自主的な判断で法令類を準用する事柄については、 当サイト運営者の倫理観を判断基準として優先させ、 法令類の準用にはこだわりません。 法令類を遵守しながらも、それの準用は捨てる場合があります。
なお、個人情報データベースを持たない当サイト運営者は、 個人情報保護法が多くの義務を規定している 個人情報取扱事業者には該当していません。
必要のない個人情報は収集しないようにします。 必要がなければ、 検索可能な個人情報データベースの形式に個人情報を整理することは避けます。
個人情報には特に正確さを期します。 当サイトがメールやニュース記事を取り扱う場合、 これらの公開に際しては、 修正や編集は原則的に避けます。 やむをえず修正する場合でも、最小限に留めます。
保護指針に則り合理的に個人情報を公開する場合でも、 誤った個人情報で混乱を引き起こすことは避けるように努めます。
これらは、個人情報保護法第19条に沿ったものです。
個人情報が関わる事項や記述については、できうる範囲で検証可能になるよう努めます。
特に、一次情報・二次情報に関わらず、情報源の明記に努めます。
例えば、個人情報を含むメールやニュース記事については、 差出人や投稿者の情報も併せて公開するように努めます。 ただし、この差出人の情報も個人情報になりえますので、 公開のための適切な準備や手続きをし、 差し障りがある場合は公開しません。
個人情報を含む場合は、匿名のあいまいな情報を裏付けなく扱うことを避けます。 噂や風評等も扱いますが、その場合はその旨明記することとします。
個人の権利権益の保護とともに、情報の有効利用も追求しなければなりません。 この両者のバランスをとるよう努めます。 これは、個人情報保護法第1条の、
「個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護する」
という精神と一致するものです。
当サイトを運営する上で収集や保持している情報には様々の由来のものが混在しており、 その入手の過程や手続きも異なっています。 中には、専用の取り扱い規則が定められている場合もあります。 このことから、個人情報の保護指針にあたっては、情報の由来と性質に応じた対応をとります。
以下で、当サイトが収集・保持する情報のうち、個人情報が関係するものについて、 情報の起源の観点から分類をします。
利用者が当保護方針に同意した上で提供した情報。 以下のものがこれにあたります。
NetNews記事のうち、アーカイブの目的で収集したもの。 ancientfj NetNews archive、 Unified fj NetNews archive 等がこれにあたります。
当サイトを利用する際に、サービスに付随して収集される情報。 以下のものがこの分類に該当します。
当サイトのWebサービスでは、現在のところcookieは利用していません。
[分類E,A,L]のいずれにもあてはまらない、個人的に集めた情報。
さらなる分類として、これらのものの公開を妥当とする根拠は、 以下の陽な許諾か陰な通例のいずれかによります。
[分類M]に含まれるものとしては、以下のような例が挙げられます。
この分類の個人情報は、 当サイト向けの創作(例えば文章でいえば個人的な著述)のために自由に利用します。 また、その成果物は、当サイトを通じて第三者(不特定多数・匿名の者を含む)に提供します。
なお当サイトは、当サイト運営者の個人的な創作や著述を公開することを主目的としています。 この側面から、 当サイト運営者の(運営者としての)業は著述であります。 個人情報保護法における著述を業として行う者の義務の緩和については、 法第五十条の二を参考にしてください。
この分類の個人情報は、 公開を妥当とする根拠に反しない範囲内で、 当サイト向けの創作(例えば文章でいえば個人的な著述)のために自由に利用します。 また、その成果物は、当サイトを通じて第三者(不特定多数・匿名の者を含む)に提供します。 ただし、ここでいう公開を妥当とする根拠とは、 収集や公開にあたって得た「陽な許諾」か「陰な通例」のことをいいます。
この分類の個人情報は、 NetNewsの記事のアーカイブおよび第三者(不特定多数・匿名の者を含む)への提供のために 利用します。 また、当サイト向けの創作のために自由に利用し、 さらにその成果物も当サイトを通じて第三者(不特定多数・匿名の者を含む)に提供します。
提供するのは記事であって、個人情報自体の提供が目的ではないことを強調しておきます。 個人情報は、 あくまでそれを含んでいる記事データの一貫性や正確性を アーカイブとしての立場から保持する目的で利用します。
上の「利用目的」の節でも宣言した通り、当サイトの情報は第三者に提供します。 ここでは、その第三者提供の内容や方法について宣言します。
これは、 いわゆる第三者提供におけるオプトアウト(法23条第2項)の手続きに準じようというものです。
当サイト内の情報は、その定義から自然に、第三者へ提供されます。 それが個人情報を含めば、自明にそれも第三者(不特定多数・匿名の者を含む)に提供されます。 このことは、個人情報の利用目的の節で明示してあります。
現在のところ、 当サイトでは、個人情報を検索可能な個人情報データベースとして整理していません。 すなわち、個人データの形式の情報は存在してません。 よって、個人データを第三者に提供することはありません。
整理しない個人情報の段階のものを含んだ情報は、 当サイトのサービスとして自然に第三者に提供されます。 この際、原則として、個人情報は、当サイトが収集した際の形式そのままに提供されます。 これは、以下のような意図に基づくものです。
個人情報の第三者への提供は、 当サイトが公開している情報に含む形で、 当サイトのサービスを通じて行います。 代替として、 電子的記録媒体や電子的通信手段を通して提供することもあります。
提供の相手は限定せず、匿名の相手にも提供します。
提供に際しては、提供相手・提供内容・日付や時刻などの記録を、 その個人情報の対象者本人に開示する義務は負わないものとします。
個人情報の対象者本人は、 それを含む当サイト上の情報の提供や公開停止を請求することができます。 詳細は、以下の個人情報に関する各種請求の節を参照してください。
個人情報を含む当サイト上の情報については、訂正・停止等の請求を行うことができます。 請求方法はあらかじめ定め、公知なものにしておきます。
当サイトでは、以下の請求に応じることとします。
ただし、以下のような条件があります。
個人データの内容の削除と利用停止(又は削除)との違いは、 前者では署名部分のデータを削除することにあたり、 後者は全体を削除することに相当します。
請求の具体的な手順は、 個人情報に関する各種請求手続き のページを参照してください。
請求の過程で請求者から得た情報は、原則として審理にのみ限定して利用します。 他の用途に用いる場合は、一部の例外を除いては、事前に請求者の承諾を得るものとします。
例外的に一部の情報は、 事前の承諾や事後の報告なしに 審理以外で利用・公開・第三者への提供をする場合があります。 その場合でも、請求者の個人情報が明らかになったり推測が可能になる場合は、 審理以外への利用を差し控えます。 承諾なしに利用する情報としては以下のものがあります。
この例外は、主としてアーカイブの一貫性を保持することを目的としたものです。 例えば、アーカイブの一部に対して何らかの修正が請求された場合、 当サイト外に存在するそのアーカイブのコピーに対しても同様な修正を請求する可能性に 備えるべきです。 こうしたコピーの同期に関しては、 アーカイブ以外の一般のWeb page等でも同様のことが望まれるでしょう。 その他、請求に基づいて当サイトの情報について重要な変更がもたらされた際、 関係者にそのことを周知するのに請求に関する必要最小限の情報を利用する可能性が予期されます。
以下では、請求に関する法令等での規定の解釈や、 それらと当サイトが扱う請求内容との差異について述べます。
当サイトでは、 法令等の個人データに関する請求の規定を個人情報に拡大して適用して各種請求に応じます。 この背景については、保護の意図の節を参照してください。 しかし、個人データと個人情報は本来別物で、具体的な手続きを考える際に 単純な読み替えが不可能な場合もあります。 そうした場合は、法令の意図を酌んでなるべく不合理が生じないように再解釈をしました。 請求の際は、これらの点をあらかじめご承知おきください。
個人情報保護法の定めでは、 個人情報取扱事業者は以下の請求に応じるべきことになっています。
1. 利用目的の通知は、 このページで公知なものにすることで対応します。 法二十四条等に沿い、請求に応じた通知は行いません。
2. 保有個人データの開示に相応するのは個人情報の開示ですが、 当サイトでは個人情報の開示の請求は受け付けません。 当サイトを構成する元の情報を開示することになり、 結果として情報漏洩につながる場合がありえます。 これでは、法令類が目指す所とは全く反対の結果を生むことになります。 また、 (この項目は氏名であってこちらの項目は住所であるよといった) 属性が付随して整理されている個人情報データベースに対してではなく、 属性が付随しない一般のデータから自由な検索を行うことは、 一般には不適正な結果を生みます。 なお、対象範囲の節も参照してください。
請求を受け付けておいて不適切な場合には開示しないという戦略は、 危険なので選択しません。 請求が通るか通らないかで、請求者がある種の情報を得ることが可能だからです。 「常に」請求に応じないという反応しか安全ではありません。
Webのサービスとして公開されているページ内に特定の個人情報が含まれるか? という最もよくあるケースでは、 請求を行うよりも適切な検索エンジンを使ったほうが簡便です。
3. 個人データの内容の訂正、追加又は削除に対応しては、 前節の適当な条件の元で、個人情報の訂正・追加として受け付けます。
当サイト上の情報から個人情報部分を機械的に削除することは、 当該の情報全体の一貫性を失う恐れがあるので受け付けません。 その代わりに、個人情報部分の伏字への変更を受け付ます。 ただし、伏字の表現でも一貫性が保持できない等の理由で、請求に応じられないこともあります。
これは、情報を全て隠すよりは部分的にでも利用しようという、 情報の有効利用の基本方針にも沿うものです。 可能な場合は、(個人情報を含む当サイト内の情報の)利用の中止よりは、 むしろ伏字への変更の方を歓迎します。
「全て」という形式の請求を受け付けないという条件の存在は、以下の理由によります。
4. 個人データの利用停止又は消去に対応しては、 前節の適当な条件の元で、個人情報の利用停止として受け付けます。
「全て」という形式の請求を受け付けないという条件の存在は、以下の理由によります。
5. 第三者への提供の停止は、個人情報の利用の停止に包含されています。 なぜならば、当サイトでは利用目的として第三者への提供も含んでいるからです。 当サイトに対しては、 第三者への提供の停止の代わりに、 個人情報の利用の停止を請求してください。
当サイトの個人情報保護に関する問い合わせ等は、 以下の当サイト運営者にメールでご連絡ください。
この指針の現在の版は、2011年6月1日に公開しました。
この指針の初版は、2006年2月19日に公開しました。
より詳細には、履歴のページを参照してください。